マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIVシリーズ」から、新しいタワー型シャシーを採用した最新のデスクトップPCが登場した。
この新シャシーは、現行のDAIV デスクトップPCシリーズが誕生した2016年3月以来、7年ぶりとなる新設計だけに見どころは満載だ。クリエイティブの現場の声を盛り込むとともに、最新のテクノロジートレンドにもきっちりと対応したものとなっている。
今回は、新シャシーを採用したモデルの中から、Intel最新の第13世代CoreプロセッサとNVIDIAのGeForce RTX 40シリーズを組み合わせたモデル「DAIV DD-I9G90」の評価機を入手した。じっくりその魅力を見ていこう。
まずは、今回導入された新シャシーに注目したい。ハンドルを一体化した丸みを帯びた大柄な形状、上質感のあるマットブラックのカラーリングが印象的だ。制作の道具としての機能、使い勝手を追求した先にある機能美が感じられ、プロユースのワークステーションとしての貫禄があるたたずまいとなっている。
この新シャシーのプロダクトデザインは、先代と同様、数々の企業広告制作などで実績がある「アマナ」のクリエイターの声を反映して決定されたというが、それも納得だ。先代も良いデザインだったが、今回はさらに上を行っており、本気のコミットメントが伝わってくる。とにかく洗練された仕上がりで、存在感は抜群だ。
DAIVの象徴であったハンドルは、今回の新モデルにも継承されている。シャシー本体と調和したシームレスなデザインとなったが、持ちやすさは健在だ。従来同様、高い剛性を確保しつつ裏側にクッション性のあるラバーが貼られており、しっかりとグリップできる。
ハンドルのみで持ち上げての長距離の移動は想定されていないということだが、それでもしっかりとグリップできるハンドルがあるのは大きい。重量級のハイエンドシステムであっても移動や設置の苦労は大幅に軽減される。
後部の足部分には、キャスターも引き続き搭載している。ハンドルで前部を軽く持ち上げるだけでスムーズに前後の移動が行える。机の下などに設置した場合でも楽に引き出すことができるのは便利だ。
前面端子の構成もリニューアルされた。2基のUSB 3.0 Type-AにUSB 3.0 Type-C(DisplayPort Alternate Mode非対応)が加わって3基となり、ヘッドフォン端子とマイク端子は、3.5mmで4極のヘッドフォン/ヘッドセット端子(CTIA4)に集約されている。現代の事情に即した構成で、周辺機器がより利用しやすくなった。
続いて、ケース内部を見ていこう。
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