マウスの「DAIV」が進化! 新たな領域にダイブしたデスクトップPC「DAIV DD-I9G90」を試す(2/5 ページ)

» 2023年01月24日 12時00分 公開
[マルオマサトITmedia]

排熱設計と冷却の拡張性強化で超ハイスペックシステムに対応

 新シャシーのサイズは、約220(幅)×530(奥行き)×525(高さ)mmだ。タワー型としては比較的コンパクトだった旧シャシーから一転して大柄になった。

 そのぶん、内部スペースが拡大し、排熱設計、冷却の拡張性が強化されており、高度な冷却を必要とするハイスペック構成にも対応できるようになっている。

マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 従来モデル(左)とのサイズ比較
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 新モデルではボディーが一回り大きくなり、ドライブベイを省くことで内部に広々とした空間を確保しているのが分かる

 具体的には、奥行きが長いE-ATXのマザーボードを搭載できるようになり、ケースファンは最大6基を搭載可能で、前面部と天面部両方に240mmラジエータの水冷クーラーを収納可能だ。

 本製品では、CPU用に天面部に240mmラジエータの水冷クーラーを搭載しているが、CPUとGPUのデュアル水冷システムも可能な設計となっている。

 近年はCPUとGPUの電力効率が上がる一方で、ハイエンドクラス以上は電力や発熱の絶対値が上がっている傾向が続いているだけに、心強い強化点といえる。

 また、グラフィックスカードを安定して固定するスタビライザーを備えている。輸送中に外れてしまうなどのトラブルを回避するとともにマザーボードにかかる荷重も軽減し、長期的な耐久性を補助している。吸気口にはメンテナンス性にも配慮してダストフィルターを完備し、長く安心して使える設計なのも見逃せない。

マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 両サイドパネルは、背面のネジを2本外すと独立して外れる。前面側のドライブベイが省かれたこともあり、内部スペースは広く、ATXよりも奥行きのあるE-ATXのマザーボードも搭載可能になった
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 こちらは右側面のカバーを開けたところ。マザーボードベースの裏に3.5インチベイを2基搭載している
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 グラフィックスカードはスタビライザーでしっかりと固定されている。重量級のカードも安心して搭載できる
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 ケースから取り外したスタビライザー。グラフィックスカードの厚みに合わせて調整でき、グラフィックスカードをしっかりと挟み込んで固定できるようになっている
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 前面に3基の吸気ファンを備えている。天面とは別に、ここにも水冷クーラーを搭載することが可能だ
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 背面に120mmファン、天面にCPU用の水冷クーラー(240mmラジエーター)を内蔵している
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 前面のカバーを開けると、ホコリの侵入を防ぐ磁石で固定されたメッシュフィルターが現れる
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 電源は標準で1200W(80PLUS PLATINUM)を搭載する。エアフローを効率化するダクトが装着されており、これによってケーブルが隠れて見た目の印象も良くなっている
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 底面にもダストフィルターを装着しており、ホコリの侵入を防いでいる。着脱式のため清掃も容易だ

第13世代Coreを採用 24コア32スレッドの超ハイエンドCPU

 CPUには、IntelのCore i9-13900KFを採用する。Intel最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名=Raptor Lake-S)の中でも、特別モデルのCore i9-13900KSを除けば、最上位のCPU仕様を持つ超高性能モデルだ。

 性能優先のPコアを8基、電力効率優先のEコアを16基搭載する24コア32スレッド、最大周波数は5.8GHz、L2キャッシュ32MBという強力な内容だ。

 メモリとストレージも最新の高速仕様であり、標準でDDR5-4800を64GB(32GB×2)、ストレージはPCI Express 4.0 x4対応SSDを2TB備える。

 BTOでのカスタマイズに対応しており、メモリは最大128GB(32GB×4)まで搭載可能だ。ストレージは、2基のM.2 SSD(PCIe 4.0 x4対応)と3.5インチHDDの最大トリプル構成を選べる。M.2 SSDについては、それぞれ最大2TBまで、PCIe 4.0 x4対応SSDの中でも高性能なSamsung PM9A1を指定することもできる。

マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 CPUはIntel最新のCore i9-13900Fを採用する。先代の第12世代から、さらに進化した第13世代Coreプロセッサの最上位クラスのモデルだ。
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 メモリはPC5-38400(DDR5-4800)対応で、標準で64GB(32GB×2)を搭載している
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 ストレージは、PCI Express 4.0 x4対応SSDを標準で2TB搭載する
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 SSDはサーマルスロットリングを防ぐため、厚みがある冷却重視のヒートシンクが装着されている
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 評価機に搭載されていたのは、CFD販売製のCSSD-M2B2TPG3NF2だった
マウスコンピューター DAIV 新型 デスクトップPC DD-I9G90 DD-I7N60 SSDのCrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア。シーケンシャルリード/ライトともにPCI Express 3.0 x4インタフェースの理論値を超えており、PCI Express 4.0 x4対応モデルならではの高スコアだ。BTOでより高速なSSD(Samsung PM9A1)を指定することもできる

 次に、グラフィックスカードやインタフェースをチェックしよう。

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