新シャシーのサイズは、約220(幅)×530(奥行き)×525(高さ)mmだ。タワー型としては比較的コンパクトだった旧シャシーから一転して大柄になった。
そのぶん、内部スペースが拡大し、排熱設計、冷却の拡張性が強化されており、高度な冷却を必要とするハイスペック構成にも対応できるようになっている。
具体的には、奥行きが長いE-ATXのマザーボードを搭載できるようになり、ケースファンは最大6基を搭載可能で、前面部と天面部両方に240mmラジエータの水冷クーラーを収納可能だ。
本製品では、CPU用に天面部に240mmラジエータの水冷クーラーを搭載しているが、CPUとGPUのデュアル水冷システムも可能な設計となっている。
近年はCPUとGPUの電力効率が上がる一方で、ハイエンドクラス以上は電力や発熱の絶対値が上がっている傾向が続いているだけに、心強い強化点といえる。
また、グラフィックスカードを安定して固定するスタビライザーを備えている。輸送中に外れてしまうなどのトラブルを回避するとともにマザーボードにかかる荷重も軽減し、長期的な耐久性を補助している。吸気口にはメンテナンス性にも配慮してダストフィルターを完備し、長く安心して使える設計なのも見逃せない。
CPUには、IntelのCore i9-13900KFを採用する。Intel最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名=Raptor Lake-S)の中でも、特別モデルのCore i9-13900KSを除けば、最上位のCPU仕様を持つ超高性能モデルだ。
性能優先のPコアを8基、電力効率優先のEコアを16基搭載する24コア32スレッド、最大周波数は5.8GHz、L2キャッシュ32MBという強力な内容だ。
メモリとストレージも最新の高速仕様であり、標準でDDR5-4800を64GB(32GB×2)、ストレージはPCI Express 4.0 x4対応SSDを2TB備える。
BTOでのカスタマイズに対応しており、メモリは最大128GB(32GB×4)まで搭載可能だ。ストレージは、2基のM.2 SSD(PCIe 4.0 x4対応)と3.5インチHDDの最大トリプル構成を選べる。M.2 SSDについては、それぞれ最大2TBまで、PCIe 4.0 x4対応SSDの中でも高性能なSamsung PM9A1を指定することもできる。
次に、グラフィックスカードやインタフェースをチェックしよう。
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