マウスコンピューターから登場した「G-Tune XP-A[Windows 11]」は、エンスージアストと呼ばれる、とにかくゲームを究極に追い求めるユーザー向けのゲーミングPCだ。
高品位なフルタワー型ボディーに、NVIDIAの最新かつ最高峰のGPUであるGeForce RTX 4090と、AMDの最新CPUとなるRyzen 9 7900Xを備えることで、現行最高レベルのゲーミング体験を味わえる。実機を入手したので、レビューしよう。
本製品に搭載されるCPUは、AMDのRyzen 9 7900Xだ。最新のZen 4マイクロアーキテクチャを採用した最新のRyzen 7000シリーズのNo.2にあたるモデルとなる。
Zen 4では、L2キャッシュ倍増など内部構造の改良などにより、IPC(周波数あたりの命令処理数)が以前から最大13%向上した。また、Ryzen 7000シリーズでは、TSMCの5nm FinFETプロセスを導入し、従来のRyzen 5000シリーズに比べて周波数も大幅に向上した。さらに、メモリのDDR5対応、PCI Express 5.0のサポートなど、プラットフォームも含めて全面的に刷新している。
Ryzen 9 7900Xは12コア24スレッド、最大周波数5.6GHzという高いスペックを備える。先代のRyzen 9 5900Xから最大周波数は800MHz向上している。
一方で、TDPは105Wから170Wへと増えた。性能を最大限に引き出すためには高度な冷却が必要になるが、その点、本製品はきちんと対策済みだ。CPUクーラーには、360mmラジエーターと3連ファン付きの簡易水冷クーラーを標準で装備し、強力に冷却できるようになっている。
本製品のメモリはDDR5-4800を採用する。標準構成で64GB(32GB×2)と大容量だ。
ストレージは、PCI Express 4.0 x4対応の高速SSDを標準で2TB搭載している。
ストレージはBTOでのカスタマイズに対応しており、2基のM.2 SSD(PCIe 4.0 x4対応)と3.5インチHDDの最大トリプル構成が可能だ。M.2 SSDについては、それぞれ最大2TBまで、PCIe 4.0 x4対応SSDの中でも高性能なSamsung PM9A1を指定できる。
グラフィックスカードには、NVIDA GeForce RTXシリーズの最高峰であるNVIDA GeForce RTX 4090を採用する。
優れた描画性能を持ち、グラフィックスメモリも24GBと大容量だ。4Kあるいは8K解像度の高精細な描写で、リアルタイムレイトレーシングやHDRを利用したリアリティーの高いグラフィックスを思う存分堪能できる。
光の軌跡をトレースすることでリアリティーのある表現を行う「リアルタイムレイトレーシング」、AIを活用してレンダリング負荷を軽減する「DLSS 3.0」、レンダリングプロセスを低遅延表示に最適化する「NVIDIA Reflex」にも対応している。
また、メディアエンジンのNVENCのハードウェアエンコーダーは第8世代となり、AV1コーデックのハードウェアエンコードに対応した。さらに従来の2倍の回路(2基)を内蔵しており、動画エンコード性能も大きく向上させている。
続いて、マザーボードを見ていこう。
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