グラフィックス機能には、NVIDIA GeForce RTXシリーズの最高峰モデルであるNVIDIA GeForce RTX 4090を備える。16384基のCUDAコアに、レイトレーシング専用の第3世代RTコア、AI推論に特化した第4世代のTensorコアを統合し、24GBの大容量グラフィックスメモリ、ハードウェアエンコーダーのNVENCをデュアル搭載する豪華仕様が特徴だ。
デュアルハードウェアエンコーダーによる爆速エンコード、RTコアを活用したレイトレーシングレンダリング、AI推論を利用した超解像、オートリフレームなど、さまざまな場面で大きな高速化を期待できる。
マザーボードは、第13世代Coreプロセッサと同時に発表された最新のIntel Z790チップセットを搭載している。
多数の回路を並列で使って電流の安定化と負荷分散を図る多フェーズの電源回路を搭載しており、超ハイエンドCPUの高負荷運用に耐える高耐久設計だ。発熱の高い部品には大型のヒートシンクが装着されている。
USBは、前面と背面合わせて10基を装備する。背面のUSB Type-Cは、USB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)に対応した高速タイプだ。有線LANも、一般的な1000BASE-Tの2.5倍の転送速度をもつ高速規格「2.5GBASE-T」をサポートしている。
さらに、無線通信モジュールとしてIEEE 802.11ax対応の無線LANとBluetooth 5に対応する「Intel AX210」を標準で内蔵する。Intel AX210のモジュール自体はWi-Fi 6Eに対応しているが、DAIVのスペック表にはIEEE表記のみで、注釈で「5GHz帯に対応」とだけ記載されている。
このような表記にせざるを得ないのは、技適の問題があるからと思われる。
ベンチマークテストのスコアを見ていこう。定番のテストについては、参考として、同社のゲーミングデスクトップPC「G-Tune XP-A」(Ryzen 9 7900X+GeForce RTX 4090搭載)と「G-Tune PP-Z」(Core i7-13700KF+GeForce RTX 3070搭載)のスコアも記載した。
CPU性能をストレートに反映するCINEBENCH R23では、CPUとCPU(シングルコア)ともにRyzen 9 7900X搭載のG-Tune XP-Aを上回っており、マルチスレッド性能、シングルスレッド性能いずれも最高峰のパフォーマンスを実証している。
PCMark10、3DMark、FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク、FINAL FANTASY XIV Official Benchmarkのスコアはご覧の通りだ。GPUが同じでRyzen 9 7900Xを搭載するG-Tune XP-Aとは小差ながら及ばない項目もあるが、いずれにしても現行トップクラスのスコアをマークしていることは間違いないところだ。
クリエイティブ以外でも、日常操作、ビジネス、ゲームまで、スキのない総合性能を備えていることが分かる。
CINEBENCH R23のスコア比較。マルチスレッド性能を示すCPUスコア、シングルスレッド性能を示すCPU(シングルコア)、いずれもRyzen 9 7900X(12コア24スレッド)を搭載した同社のゲーミングPC「G-Tune XP-A」を上回る
PCMark 10のスコア。日常操作(Essentials)、オフィス(Productivity)、クリエイティブコンテンツ制作(Digital Content Creation)、いずれもCore i7-13700KF搭載の「G-Tune PP-Z」を圧倒した。Ryzen 9 7900X搭載のG-Tune XP-Aとはほぼ互角だクリエイティブ関連のアプリでもテストを行った。
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