既報の通り、Samsung Electronics(サムスン電子)は2月1日(米国東部時間)、ノートPCの新製品「Galaxy Book3シリーズ」を発表した。ラインアップは、独立GPUを搭載する「Galaxy Book 3 Ultra」、2in1タイプの「Galaxy Book3 Pro 360」、そして薄型のメインストリーム「Galaxy Book3 Pro 14」「Galaxy Book3 Pro 16」の4モデルだ。
この記事では、Galaxy Book3シリーズの実機をいち早く紹介する。
現行のGalaxy Bookシリーズは、日本では発売されていない。ただし、2017年に販路を限定して主に法人向けに販売されていたこともある。
一方で、海外では2022年に「Galaxy Book2 Pro 360」と「Galaxy Book2 Pro」が発売されるなど、サムスン電子のWindows PCのシリーズの1つとして定番になっている。
Galaxy Bookシリーズの特徴の1つに、「Samsung Account」(日本では「Galaxyアカウント」)を介したデバイス連携機能がある。
各モデルには、Galaxyスマホではおなじみの「ギャラリー」「Galaxy Notes」「Quick Share」といったアプリがプリインストールされている。これらアプリはGalaxyスマホの同名アプリとのデータ同期にも対応しており、スマホで撮った写真が自動的にPCで表示されたり、手書きで撮ったメモをPCで参照したりといった操作を行える。アプリのユーザーインタフェース(UI)も、スマホ版に近い。
日本でなじみのある製品を例にすると、iPhoneとMacの関係に近いと言えば理解しやすいだろう。
「Galaxy Book3 Ultra」は、Galaxy Book3シリーズのフラグシップモデルである。CPUはIntelの第13世代Core i7/i9プロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)を採用し、独立GPUとして、NVIDIAの「GeForce RTX 4050/4070 Laptopを搭載する。
ディスプレイは16型有機ELで、3K(2880×1800ピクセル)の解像度を備える。リフレッシュレートは、初期設定では48Hzから120Hzの範囲で自動調整される。
最上位モデルとして、傘下のAKGがチューニングしたクアッドスピーカーや、AIノイズキャンリングを搭載したスタジオ品質のマイクも搭載する。
ポート類は、左側面にThunderbolt 4(USB4)対応のUSB Type-C端子2基と、HDMI 2.0出力端子を備える。USB Type-C端子は、USB PD(Power Delivery)規格の電源入力と、DisplayPort Alternate Mode規格の映像出力も兼ねている。
右側面には、USB Type-A端子が1基、microSDメモリーカードスロット、3.5mmのイヤフォン/マイクコンボジャックを備える。最上位モデルらしく、外部インタフェースは比較的充実している。
キーボードはテンキー付きで、LEDバックライトも備える。展示機はUS(米国英語)配列だったが、実際の配列は販売される国/地域によって異なる。
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