読者の中には、写真の管理/現像にLightroomではなく「Adobe Lightroom Classic(LrC)」を使っているという人もいると思う。かくいう筆者もLrC派である。
「だったらLrCを使えばいいじゃん」と思うかもしれないが、現時点においてLrCはArm版Windows 11に対応していない。Adobe CCのインストール候補にも表示されない状況だ。
「なら、Webブラウザのリンクからインストールしてみたら?」と提案する人もいるかもしれない。当然、筆者もその方法を試したが、エラーが出てインストールすらさせてくれない。どうにか、Arm64にネイティブ対応してほしいのだが……。
「LightroomとLrCの違いが分からない」という人は、アドビのチュートリアルサイトで詳しい違いを確認できる。チェックしてみてほしい。
LrC派の筆者からすると、Arm版Windows 11でLrCを使えなかったことは残念である。ただ、エミュレーションでx64版を動かしたとして、Arm64ネイティブで動作するLightroomのように快適に使える保証はない。むしろ、動作に堪えないほどに遅くなる可能性すらある。
ただ、現像時に細かい設定をしないのであれば、Lightroomでも十分に用はこなせる。Arm版Windowsでもネイティブ動作するので、動作速度に問題は生じない。
CPUに負荷のかかるRAW現像でも、ネイティブアプリであればWindows 開発キット 2023でも“余裕”でこなせると分かったことは思った以上に収穫だった。同キットがより多くの開発者の手に渡り、もっとたくさんのArmネイティブアプリが生まれることを期待したい。
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