ASUS JAPANから登場した「ASUS Vivobook 13 Slate OLED」は、13.3型フルHD(1920×1080ピクセル)表示の有機EL(OLED)ディスプレイを搭載したファンレス2in1タブレットPCだ。
スレートスタイルのタブレット本体に、マグネットで着脱できるスタンドカバーとデタッチャルキーボードが標準で付属しており、通常のノートPCのように活用できる。
新モデル「ASUS Vivobook 13 Slate OLED T3304GA」では、CPUに第13世代Coreシリーズの省電力モデル「Core i3-N300」を採用しており、そのパフォーマンスにも注目だ。
最新シリーズのラインアップは2モデルあるが、違いはバンドルされるオフィススイートのみで、ハードウェアは共通となる。実機を入手したので、性能や使い勝手を検証していこう。
本製品のPC本体は、スレート(板)スタイルのタブレットだ。ボディーサイズは、約309.9(幅)×190(奥行き)×9(厚さ)mm、重量は約820gとなっている。アスペクト比16:9の画面を搭載するため、横に長いフォルムだ。
PC本体のみでは自立しないが、マグネットで装着するスタンドカバーが標準で付属しており、これを背面に装着すると自立が可能になる。
マグネットが強力なので、カバーをPC本体に近づけるだけできっちりと正しい位置に装着でき、意図せず外れてしまうようなこともない。さすがにヒザの上などでは使えないが、机など安定した場所で使うぶんには、本体に直接キックスタンドが付いたタブレットPCと使用感は変わらない。
このスタンドカバーは3.5mmほどの厚みだが、硬質でしっかりしており、ヒンジも無段階で調整可能だ。画面の角度を約20度〜80度程度まで、柔軟に調整できる。
スタンドカバーとは別に、画面カバーを兼ねるキーボードも標準で付属する。本体との通信はBluetoothではなく専用端子経由で行う。PC本体にスタンドカバーとキーボードを取り付けた場合のサイズは約310(幅)×215(奥行き)×18.2(厚さ)mmで、重量は約1380g(いずれも公称値)になる。
キーボードの接点部分にはガイドと強力なマグネットが用意されており、本体に近づければ自然に装着されるため手間取ることはない。また、装着するだけで自動的に認識される。
キーピッチは約19.05mm、キーストロークが約1.4mmと十分確保されており、キーキャップには約0.2mmのくぼみをつけることで指を置きやすくなっている。スイッチはクリックがしっかりあってやや反発が強めだが、不安定さや暴れるような感触はなく、良好なタッチ感といえる。
Vivobookシリーズらしく、デザインも個性的だ。「0°ブラック」と呼ばれるブラックをベースに、鮮やかなオレンジをアクセントカラーに使用する。随所にストライプパターンやメッセージをちりばめつつ、ポップなイメージに仕上げている。
デザインとは裏腹に、堅実さも兼ね備えている。ボディー/スタンドカバー/キーボードのいずれも剛性感が高く、画面の表面には傷がつきにくい「Corning Gorilla Glass NBT」を使用しており、歪みや傷を気にせず持ち運べる。米国国防総省が米軍調達基準として定める「MIL-STD-810H」に準拠したテストをクリアしているという裏付けもある。
続いて、有機ELディスプレイやCPU回りを見ていこう。
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