Speak2の音質を自分好みにしたり、スマートボタン(いわゆる機能キー)をカスタマイズしたりすることができるよう、「Jabra Direct」アプリがPC向けに用意されている。対応OSはWindows 8.1/macOS 10.15以降だ。
Speak2シリーズ付属のケーブルをPCに接続すると、Jabra Directアプリの「Device」に表示される。2台接続すれば、2台がDeviceに現れる。
接続デバイス名の右にある矢印をクリックすることで、Speak2の設定を行える。なお、設定の範囲はデバイスによって異なるようで、Speak2 75にはあった「Audio」がSpeak2 55にはなかった。
Settingに入ると、前述したスマートボタンの機能割当の他、ペアリングした端末の確認や削除、Speak2のリセット、スリープモードに入るまでの時間の設定、ファームウェアアップデートなどを行える。
気になったのは、日本語にローカライズされていないため、全メニューが英語表示なことだ。デジタル機器を扱うことの多い読者であれば、難なく扱えるかもしれないが、筆者としては「日本語化してくれれば、さらに多様な層に受け入れられるのにな」と思わずにはいられない。
なお、上部にある「Reset」をタップしてしまうと、Speak2が初期化される。Speak2の応答ボタンと終了ボタン(受話器を上げる形のボタンと受話器を置く形のボタン)を同時に長押ししても工場出荷状態に戻すことができる。
音声ガイダンスとPC向け専用アプリがローカライズされていないことを除けば、どんなチープな音を鳴らすスピーカーを搭載しているデバイスであったとしても、簡単接続で高音質、高集音性をもたらしてくれるのがJabra Speak2シリーズだ。
Speak2 55であれば2万7500円で、どんなPCでもタブレットでもスマホでも、Web会議をワンランクもツーランクもアップさせられる。ヘッドセットやイヤフォンなどを使ったビデオ会議では、どうしても長時間継続するのは難しい。その点、Jabra Speak2シリーズなら手軽に質の高いビデオ会議を行える。
ビジネス向けの製品ではあるが、普段は外部スピーカーとして音楽やネットラジオを流して、使い終わったらケーブルを外して簡単にしまうことも可能だ。
「あそこの会社は何を言っているのか(聞こえなくて)よく分からないんだよな」と、Web会議や商談を敬遠される前に、購入を検討してみてもいいのかもしれないと感じた。
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