Steam Deckの対抗馬現る! 「ASUS ROG Ally」は性能も使い勝手もイケる超小型PCだった:上位モデルは6月14日発売(3/3 ページ)

» 2023年05月29日 11時00分 公開
[山本竜也,ITmedia]
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ベンチマークテストで実力をチェック!

 ここからは、各種ベンチマークテストにより、ROG Ally(上位モデル)の性能を見ていこう。

 ROG Allyは動作モードを「Turbo」「パフォーマンス」「サイレント」と切り替え可能で、TDP(熱設計電力)換算でそれぞれ25W、15W、9Wとなる。Turboモードのみ、電源接続時はTDPを設計上の最大値である30Wまで引き出せる。今回はTurboモード(電源接続時、特記のない限り以下同)とパフォーマンスモードで計測している。一部のテストでは、比較対象としてRyzen 7 6800Uを搭載する「ONEXPLAYER 2」におけるベンチマーク結果も一部掲載する。

 なお上位モデルはメインメモリ16GB(LPDDR5-6400規格)、ストレージは512GB(PCI Express 4.0 x4接続)という構成だが、これらは下位モデルでも共通である。

CPU-Z 「CPU-Z」を使って、Ryzen Z1 Extremeの構成をチェックする。これだけコンパクトなボディーに8コア16スレッドのCPUが搭載されているのは驚きである

CINEBENCH R23

 まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」の結果から見ていこう。Turboモードで計測した結果は以下の通りだ。

  • マルチコア1万3208ポイント
  • シングルコア:1725ポイント

 スコア的にはONEXPLAYER 2の全力値(TDP:28W)の少し上程度なのだが、サイズと重量を考えると「よくここまで出せるな」という値である。シングルコア性能のサンプル値と比較すると、Intelの「Core i7-13700H」に匹敵する性能を引き出せている。

CINEBENCH CINEBENCH R23の結果

PCMark 10

 続いて、PCの総合ベンチマークテストアプリ「PCMark 10」を実行してみた。Turboモードにおける総合スコアは6990ポイントで、こちらもONEXPLAYER 2の全力時を少し上回る程度である。

PCMark 10 PCMark 10の結果

3DMark

 次に、3Dグラフィックスのパフォーマンスをチェックする「3DMark」の結果を見ていこう。このテストでは、ROG Ally単体での計測結果の他、ROG XG MobileのRadeon RX 6850M XT版を接続した場合のスコアも合わせて計測している。

 ROG Ally単体での結果だが、各テスト共にONEXPLAYER 2の全力時と比べて少し上といった所である。これにROG XG Mobileを接続すると、スコアは2〜3倍に伸びる。やはり外部GPUの効果はてきめんといえる。

3DMark 3DMark(本体単体時)の結果
3DMark 3DMark(Radeon RX 6850M XT接続時)の結果

FF15ベンチマーク

 3Dゲームのベンチマークとしては重めな「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK(FF15ベンチマーク)」も、フルHD(1920×1080ピクセル)のフルスクリーン表示で軽量品質、標準品質、高品質をそれぞれ計測してみた。

 こちらも、スコア的にはONEXPLAYER 2をわずかに上回る結果となった。外出先などでもパフォーマンスモードにしても、グラフィックス解像度を落とすなどの設定次第でかなり遊べそうである。

 ちなみに、パフォーマンスモードでHD解像度(1280×720ピクセル)のフルスクリーン表示で軽量品質とすると、スコアは「5248(やや快適)」となる。

FF15ベンチマーク FF15ベンチマークの結果

バッテリー駆動時間はどう?

 バッテリー持ちに関しては、PCMark 10のバッテリーベンチマークの「Gaming」シナリオで試してみた。結果は、Turboモード(バッテリー駆動)で1時間1分、パフォーマンスモードで1時間31分という結果となった。プレイするゲームによって変わってくるのだが、外出先でゲームをプレイしようと思うならモバイルバッテリーなど充電環境は必須だろう。

 なお、このテストを「Modern Office」シナリオで実行した所、5時間4分という結果だった。

バッテリーベンチマーク PCMark 10 Battery life(Gaming)の結果

実際にゲームをプレイしてみる

 せっかくなので、ROG AllyでSteam版「バイオハザード RE:4」をプレイしてみた。

 本体を両手で持って遊ぶスタイルのポータブルゲーミングPCは、これまでもいくつか使ってきた。しかし、多くのモデルは持ってみると重たく、肘をつくスタイルでも長時間のプレイはきつかった。

 しかし、ROG Allyは本体が約608gと軽量なこともあり、肘をつくスタイルなら長時間のプレイも全く問題ない。持ち上げるスタイルでも、結構快適に遊べた。

遊んでみるよ ROG AllyでSteam版のバイオハザード RE:4をプレイしてみる。本体が軽量であることも手伝って、結構長い時間遊べる

 さすがに、TDPが15Wのサイレントモードでは、フルHD解像度でのプレイはカク付いてしまい厳しい。しかし、HD解像度に落とすと、フレームレートが40〜60fps程度で安定するので、そこそこ遊べる。

 ちなみに、Windowsの描画解像度を変えたい場合は、Armoury Crateボタンからワンタッチで変えられるようになっている。

HD解像度 HD解像度にすると、フレームレートは40〜60fps程度(平均で45fps)で安定する。60fpsに届かないものの、これだけ出ていれば何とかプレイは成立する

 もちろん、ROG XG Mobileを併用することでより快適に遊べるようになる。外付けディスプレイを接続すれば、大画面でのプレイも可能だ。

 マウスとキーボードをつなげてデスクトップ風に利用することもできるので、メインPCとしても活用できるだろう。

XG Mobile ROG XG Mobileにつないでプレイしている様子。XG MobileにはUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子やHDMI出力なども備えており、マルチハブとしても活用できる

 余談だが、ASUS JAPANでは、Xboxコントローラーと互換性のあるゲームコントローラー「ROG Raikiri」を近日中に発表する予定である。

 見た目は一般的なコントローラーだが、左右のトリガーボタンはショートストロークとフルレンジを切り替えられる他、ROG Allyの本体コントローラーと同様にArmoury Crateからデッドゾーンのカスタマイズなども行える。

 ただし、付属のUSBケーブルが「Type-C→Standrd-A」形状なので、ROG Allyで有線接続するには別途ケーブルを用意するか、USBハブやXG Mobileを使う必要がある。

Raikiri 日本では近日中に正式発表される「ROG Raikiri」は、ROG Allyでマルチプレイする際に持っておくと良いかもしれない

お手頃価格でしっかりと遊べる!

 冒頭でも書いたように、パッド付きのポータブルゲーミングPCはここ1〜2年で一気に増えた。その原動力になったのが「Ryzen 7 6800U」の登場だと思っているのだが、これを搭載したポータブルゲーミングPCの価格帯は15万円前後が主流だ。

 その点、Ryzen 7 6800Uと同等以上の性能を持ちながら、価格は3分の2というROG Allyはどこにでも持ち歩けるゲーミングPCを求めている人にとっては、注目の1台となりそうだ。

 なお、ASUS JAPANでは、ROG Allyを購入した上で、レビューサイトで感想を投稿すると純正オプションの「ROG Ally Travel Case」をもれなくプレゼントするキャンペーンも開催する。詳細は特設サイトをチェックしてほしい。

ROG Ally Travel Case レビュー投稿でもれなくプレゼントされる「ROG Ally Travel Case」
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