Metaが次世代AI「Llama 2」を無償提供 MSとタッグ/MSが「Bing Chat Enterprise」を発表週末の「気になるニュース」一気読み!(1/3 ページ)

» 2023年07月23日 06時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、7月16日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

米Microsoftが「Bing Chat Enterprise」を発表

 米Microsoftは7月18日(現地時間)、BingのAIチャットに商用データ保護を加えた「Bing Chat Enterprise」を発表した。AIツールを業務で活用したいが、企業データの漏えい等が心配──という企業に向けたサービスだ。

photo 企業向けにデータ保護機能を備えた「Bing Chat Enterprise」が発表された

 Bing Chat Enterprisのチャットデータは保存されず、Microsoftもチャットデータにアクセスできない。また、AIモデルのトレーニングにも使用しないとしている。現在、Bing Chat Enterpriseはプレビュー版として公開されており、Microsoft 365 E3/E5/Business Standard/Premiumを契約している場合は追加料金なしで利用できる。将来的にはスタンドアロン製品として1ユーザーあたり月額5ドルで使えるようになる予定だ。

 Bing Chatがサポートされている場所(Bing.com/chatおよびMicrosoft Edge サイドバー)であれば、会社アカウントを使用してBing Chat Enterpriseにアクセスできる。また、将来的にはWindows Copilotからもアクセスできるようになるという。

「Microsoft 365 Copilot」の価格が明らかに 1ユーザー30ドル/月

 Microsoftは7月18日(現地時間)、生成AIを利用した企業向けサービス「Microsoft 365 Copilot」の価格を発表した。Microsoft 365 E3/E5/Business Standard/Premiumの顧客が対象で、1ユーザーあたり月額30ドルで利用できる。

photo 企業向け「Microsoft 365 Copilot」の価格が発表された

 Microsoft 365 Copilotは、Microsoft 365アプリに組み込まれる。例えばPowerPointで利用したい画像のイメージを伝えると生成AIが画像を生成したり、Outlookで要件を伝えるとメールの下書きを作成したり、Excelでデータ分析を行ったりといったことが可能になる。なお、同日発表されたBing Chat Enterprisの機能を全て含んでおり、Copilotで利用したデータは保護されている。

 Microsoft 365 Copilotは、5月から世界中の600社を対象にプライベートな早期プレビューが実施されている。今のところ正式リリースの日程などは明かされていないが、価格が発表されたということで、近いうちにサービスが開始されるものと考えられる。

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