ポータブルゲーミングPC「ROG Ally」の“お手頃モデル”はお買い得? 上位モデルと比較してみた(3/3 ページ)

» 2023年09月21日 12時00分 公開
[でこいITmedia]
前のページへ 1|2|3       

FF14ベンチマーク

 中程度の負荷を掛ける、ゲームベースのベンチマークテストアプリとして定番の「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(FF14ベンチマーク)も試してみよう。

今回はバッテリー駆動/AC駆動2パターンで、HD解像度とフルHD解像度のフルスクリーン表示における「標準品質(デスクトップPC)」「高品質(デスクトップPC)」「最高品質」のスコアと平均フレームレートを計測した。結果は以下の通りである。

Z1(AC駆動) Z1(バッテリー駆動) Z1 Extreme(AC駆動) Z1 Extreme(バッテリー駆動)
HD、標準品質(デスクトップPC) 1万292ポイント(快適)/70.0fps 8365ポイント(快適)/63.1fps 1万735ポイント(快適)/79.8fps 8689ポイント(快適)/63.9fps
HD、高品質(デスクトップPC) 7539ポイント(やや快適)/53.5fps 6092ポイント(やや快適)/44.7fps 8405ポイント(快適)/61.1fps 6754ポイント(やや快適)/51.1fps
HD、最高品質 7450ポイント(やや快適)/52.8fps 6252ポイント(やや快適)/45.5fps 8382ポイント(快適)/60.9fps 6719ポイント(やや快適)/49.9fps
フルHD、標準品質(デスクトップPC) 7247ポイント(やや快適)/51.4fps 5639ポイント(普通)/41.7fps 7723ポイント(やや快適)/55.4fps 5643ポイント(普通)/40.3fps
フルHD、高品質(デスクトップPC) 4401ポイント(普通)/30.3fps 4232ポイント(普通)/29.1fps 5450ポイント(普通)/38.1fps 4325ポイント(普通)/31.7fps
フルHD、最高品質 4099ポイント(普通)/28.2fps 3973ポイント(設定変更を推奨)/27.4fps 5230ポイント(普通)/36.8fps 4501ポイント(普通)/33.5fps

 AC駆動であれば、フルHDの標準品質(デスクトップPC)でも7,247ポイントの「やや快適」の評価が得られた。解像度をHDに落とすことで最高品質でも「やや快適」、標準品質(デスクトップPC)にすると「快適」の評価となる。

 解像度や品質を犠牲にすることで快適に遊ぶことができるので、自分がどこを重視するかによって設定を見直す必要がある。

photo FF14ベンチマークの結果

FF15ベンチマーク

 負荷が少し重めの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(FF15ベンチマーク)も試してみよう。

 今回はバッテリー駆動/AC駆動2パターンで、HD解像度とフルHD解像度のフルスクリーン表示における「軽量品質」「標準品質」「高品質」のスコアを計測した。結果は以下の通りだ。

Z1(AC駆動) Z1(バッテリー駆動) Z1 Extreme(AC駆動) Z1 Extreme(バッテリー駆動)
HD、軽量品質 5277ポイント(やや快適) 4814ポイント(やや快適) 7448ポイント(快適) 7314ポイント(快適)
HD、標準品質 4059ポイント(普通) 3613ポイント(普通) 5799ポイント(やや快適) 5859ポイント(やや快適)
HD、高品質 2691ポイント(やや重い) 2534ポイント(やや重い) 3833ポイント(普通) 3702ポイント(普通)
フルHD、軽量品質 3254ポイント(普通) 3138ポイント(普通) 4735ポイント(やや快適) 4528ポイント(やや快適)
フルHD、標準品質 2503ポイント(やや重い) 2397ポイント(重い) 3611ポイント(普通) 3546ポイント(普通)
フルHD、高品質 1841ポイント(動作困難) 1792ポイント(動作困難) 2703ポイント(やや重い) 2628ポイント(やや重い)

 フルHDの標準品質以上になると「やや重い」〜「動作困難」と現実的ではないスコアとなった。これくらい高負荷なゲームでは解像度をHDに下げないと快適なプレイは厳しいだろう。

photo FF15ベンチマークの結果

サイバーパンク2077

 超重量級のAAAタイトル「サイバーパンク2077」のゲーム内蔵ベンチマークモードでフレームレートを計測してみた。今回はAC駆動で、HD解像度とフルHD解像度のフルスクリーン表示におけるプリセット画質「中」「高」「ウルトラ(最高)」を試している。

 また、サイバーパンク2077はAMDの超解像技術FSR 2.0に対応しているため、FSRをオフにした状態(=ネイティブ解像度)と、「ウルトラパフォーマンス」(=フレームレート最重視)設定でオンにした場合の結果も記載する。

Z1(FSRオフ) Z1(FSRオン) Z1 Extreme(FSRオフ) Z1 Extreme(FSRオン)
HD、中 31.49fps 57.39fps 51.29fps 75.85fps
HD、高 24.54fps 40.23fps 40.48fps 59.18fps
HD、ウルトラ 22.64fps 37.98fps 38.45fps 57.57fps
フルHD、中 16.20fps 37.92fps 29.04fps 59.46fps
フルHD、高 14.10fps 28.98fps 24.17fps 44.94fps
フルHD、ウルトラ 12.62fps 26.75fps 22.87fps 42.93fps

 超重量級のタイトルということもあり、解像度をHDまで落として画質を「中」に下げ、FSRをオンにしても平均フレームレートは60fpsに届かなかった。

 一方、Z1 Extremeを搭載する上位モデルでは約76fpsのフレームレートがでているため、十分快適にプレイすることができそうだ。

photo サイバーパンク2077の平均フレームレート

Microsoft Flight Simulator

 もう1つ、重量級タイトルである「Microsoft Flight Simulator」における平均フレームレートも計測してみよう。

 今回はディスカバリーフライトから「ニューヨーク」を選択し、2分間のAI操縦を行った際の平均フレームレートを「CapFrameX」を使ってチェックする。描画解像度はHDとフルHDとし、グローバルレンダリング品質を「ローエンド」「ミドル」「ハイエンド」「ウルトラ」の4パターンでレートを測ることにする。

 レンダリングスケールなどはデフォルトのままで、垂直同期は「オフ」にしている。結果は以下の通りだ。

Z1(FSRオフ) Z1(FSRオン)
HD、ローエンド 40.2fps 52.4fps
HD、ミドル 26.8fps 42.3fps
HD、ハイエンド 18.8fps 31.6fps
HD、ウルトラ 12.8fps 22.4fps
フルHD、ローエンド 25.1fps 43.6fps
フルHD、ミドル 15.5fps 30.6fps
フルHD、ハイエンド 11.6fps 23.0fps
フルHD、ウルトラ 8.1fps 16.6fps

 動きの激しいタイトルとは異なり、Microsoft Flight Simulatorでは平均30fpsを確保できれば、まだ快適にプレイできる。しかし、Z1搭載の下位モデルではフルHDだとローエンド設定でも平均30fpsを出すことができず、HD解像度に下げることでローエンドで平均30fpsを超えているが、このタイトルは画質の美しさもゲームを楽しむための重要なファクターであると思うので、あまり現実的ではないというのが正直なところだ。

photo Microsoft Flight Simulatorの平均フレームレート

上位モデルとの性能差を許容・割り切れるなら2万円の価格差は大きい

 ベンチマークソフトや実際のゲームプレイでの差を比較すると、上位モデルと下位モデルの性能差は思ったよりも大きいものとなった。

 しかし、下位モデルも設定によっては中量級のゲームを快適にプレイできるだけの性能はある。個人的に最近ハマっている「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」をフルHDでプレイしたが、画質設定を中にするとだいたいどのミッションでも平均30fpsは出せていたので、滑らかさという要素を多少割り切ってプレイするのであれば問題なく遊ぶことができた。

 上位モデルだと平均フレームレートが10fpsほど向上するが、そもそも60fps出ていないので個人的には「下位モデルで十分だな」といった感じだった。

photo

 既にゲーミングPCを持っていて、外出先でちょっとしたプレイを楽しみたいという人や、普段プレイするゲームが比較的軽量なタイトルだという場合は、2万円という価格差を考えると下位モデルが十分選択肢にあがってくるのではないだろうか。

 高性能な上位モデルを選ぶか、手に取りやすい下位モデルを選ぶかは悩ましいところであるものの、選択肢が増えたことはシンプルにうれしいことだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月02日 更新
  1. 迷走の5年間を経て――MicrosoftがWindows 11の“不都合な真実”を認め、改善を宣言した背景 (2026年04月01日)
  2. “録画文化”は死ぬのか? 物理メディアの終わりが見えてきた今、TV番組保存の現実的な代替案を考える (2026年04月01日)
  3. 「EcoFlowか、それ以外か」――日本法人7周年、圧倒的シェア獲得へ向けた「4つの柱」と2026年のロードマップ (2026年04月01日)
  4. オーソリニア配列キーボード「Keychron Q15 Max」を試す 美しいグリッド配列は人を選ぶ? (2026年03月31日)
  5. ケンジントンの「 SlimBlade Pro トラックボール」がセールで約1万円に (2026年03月31日)
  6. 会社名は「BRAVIA(ブラビア)」に ソニーとTCLが法的拘束力のある「戦略的提携」契約を締結 (2026年03月31日)
  7. 滑らかなキータッチと静音性を両立した「LOFREE Flow Lite 84」が15%オフの1万4960円に (2026年03月31日)
  8. スマートディスプレイ「Echo Show 11」がセールで35%オフの2万5980円に (2026年03月31日)
  9. 停電や災害時にも安心な蓄電池「Jackery ポータブル電源 500 New ソーラーパネルセット」がセールで40%オフの5万6760円に (2026年03月31日)
  10. 「8cmの段差」も乗り越える! Dreameがロボット掃除機の新モデルを発表 2万円台からのエントリー機や乾湿両用スティック機も (2026年04月01日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年