今回は上記の機能を応用し、UVCでHDMIの映像をUSB側に渡せるキャプチャーデバイスを活用することで、「iPadをHDMI入力の外付けディスプレイ化しよう」という算段だ。
ただ、このUVCに対応したキャプチャーデバイスについて、定番商品というものが少ない。有名ブランドでいえばElgato「Cam Link 4K」やアイ・オー・データ「GV-HUVC/4KV」などがあるが(動作保証するものではない)、以下で価格を確認すれば分かる通り、「何となく試したい」という人には不向きだろう。
一方で、他の商品はないのかと「HDMI キャプチャ UVC USB」といったキーワードでECサイトなどを検索してみると、実はノーブランド製品が非常に多く出回っている製品ジャンルであることが分かる。
ノーブランド製品は「『1080p/60fps』『4K/30fps』による入力に対応」といったスペックをうたっていても、実際はその性能が出なかったりする“ハズレ商品”の場合も少なくない。価格が数千円以下と非常に安価で魅力的だが、もし購入する場合はレビューなど先駆者の評判をよく確認してからがいいだろう。記者はノーブランド品の中でも「MS2130チップ」搭載モデルを選んでいるが、動作保証はできないので詳細は割愛する。
用意したものは次の通りだ。
特に難しい準備はなく、それぞれを接続するだけだ。記者が持っていたノーブランドのHDMI to USBキャプチャーデバイスはUSB Standard-Aのため、USB Type-Cに変換するハブをかませている。
接続したら、UVCで入力された映像を表示するアプリを起動する。「FaceTime」アプリなどでも確認できるが、現在はiPadを外部ディスプレイとして使うことを想定したUVCビュワーアプリが続々と登場している。記者が確認したものでは「Camo Studio Streams & Video」「EasyC@M(有料250円)」「PadDisplay(現在はβ版のためTestFlightの環境が必要)」などがある。今回はEasyC@Mでテストしている。
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