HPのジョセフィン・タン上席副社長(パーソナルシステムズ事業本部 コンシューマソリューション部門長を兼任)は、Spectre Foldable PCの特徴の1つである、Bluetoothキーボードについて紹介した。
Spectre Foldable PCは、本体内部にBluetoothキーボードを非接触で充電する機構が内蔵されている。タン氏は「使い勝手を考えれば、使いながら充電できることが重要だと考えた」と、その狙いを語る。スタイラスペンも「キーボードに吸着可能で、キーボードと一緒に充電できる」とのことで、キーボードに付けておけば充電できるという。
Spectre Foldable PCには2つのバッテリーが搭載されている。その配置にもこだわりがあり、本体の片側だけが重くならないようにバランスが取られているという。
分解された実機で確認したところ、基板が入っている側のバッテリーは35.45Wh、基板が入っていない側のバッテリーは58.84Whとなっていた。基板のない方のバッテリー容量をより大きくすることで、重量バランスを取っているのだろう。
なお、2つのバッテリーだが、Windowsで「powercfg /batteryreport」を実行してみると1つのバッテリー(94.29Wh)として認識されていることが分かった。一体どういう実装になっているのだろうか……?
気になるバッテリー駆動時間だが、公称値で最長約12.5時間となる。これは「MobileMark 25」による自社計測による値だが、このテストではおおむね実利用時間に近いスコアが出るので、半日ぐらいは稼働できると見てよいだろう。
これでも駆動時間的には十分といえるのだが、94.29Whという容量を考えると「もうちょっと長く駆動できるといいのにな」と思わなくもない。
そして、本機はCPUとして第12世代(開発コード名:Alder Lake)の「Core i7-1250U」を搭載している。なぜ、最新の第13世代(開発コード名:Raptor Lake)ではないのだろうか……?
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