手が届くMRヘッドセット「Meta Quest 3」実機レビュー 買わないと決めていた記者の心が揺れ動いている(3/4 ページ)

» 2023年10月10日 00時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]
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部屋を自動で3Dスキャン、手動ルームスケール設定が不要に

 続いて感心したのが、深度プロジェクターなどを活用したルームスケールの自動スキャン機能です。Quest 2では壁などにぶつからないように、白黒のパススルー映像を見ながらプレイエリアをコントローラーで地面に描いて設定する機能がありました(参考記事)。

 Quest 3では、設定画面の案内通りに周囲を見回すだけで、障害物を認識しつつスキャンした部屋の間取りから適切なプレイエリアを自動設定してくれます(手動で設定することもできます)。これが非常にラクで、一度体験してしまうとQuest 2には戻りたくなくなってしまいます。

Quest 3は部屋をオートスキャンしてくれるのでルームスケール設定が不要に。部屋の後ろは見せられないのでぎこちないですが、もっと周囲を見渡せばスキャンも早いです

 MRコンテンツを扱うアプリを使う場合は、部屋を完全にスキャンして「スペース」を設定することもできます。天井や家具の位置なども反映できます

MRコンテンツを楽しめるアプリを使用する場合、ルームスキャンを行います。家具などの位置もここで設定可能です

 スペースを設定すると、次のようなMRゲームアプリを楽しめるようになります。

MRゲームアプリの「I Expect You To Die: Home Sweet Home」によるデモ

 さらに、カメラを通して周囲の様子を見ることができるパススルー機能もカラーに対応しました。場面によっては少し映像がゆがむなど違和感がないわけではありませんが、白黒パススルーだったQuest 2とは世界が違います。

 顔を近づけばPCディスプレイやスマートフォンに表示された文字も読めます。これができるのとできないのでは大違いです。既にカラーパススルーに対応したVRヘッドセットはいくつか市場に出ていますが、その中でも上位に入る鮮明さではないでしょうか。

カラーパススルーでPCやスマホのディスプレイを見てみた

 カラーパススルーした映像に浮かぶメニューを指で触れて操作する──とてもワクワクする体験です。

カラーパススルーとハンドジェスチャーの組み合わせはテンションが上がります

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