続いて感心したのが、深度プロジェクターなどを活用したルームスケールの自動スキャン機能です。Quest 2では壁などにぶつからないように、白黒のパススルー映像を見ながらプレイエリアをコントローラーで地面に描いて設定する機能がありました(参考記事)。
Quest 3では、設定画面の案内通りに周囲を見回すだけで、障害物を認識しつつスキャンした部屋の間取りから適切なプレイエリアを自動設定してくれます(手動で設定することもできます)。これが非常にラクで、一度体験してしまうとQuest 2には戻りたくなくなってしまいます。
MRコンテンツを扱うアプリを使う場合は、部屋を完全にスキャンして「スペース」を設定することもできます。天井や家具の位置なども反映できます
スペースを設定すると、次のようなMRゲームアプリを楽しめるようになります。
さらに、カメラを通して周囲の様子を見ることができるパススルー機能もカラーに対応しました。場面によっては少し映像がゆがむなど違和感がないわけではありませんが、白黒パススルーだったQuest 2とは世界が違います。
顔を近づけばPCディスプレイやスマートフォンに表示された文字も読めます。これができるのとできないのでは大違いです。既にカラーパススルーに対応したVRヘッドセットはいくつか市場に出ていますが、その中でも上位に入る鮮明さではないでしょうか。
カラーパススルーした映像に浮かぶメニューを指で触れて操作する──とてもワクワクする体験です。
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