メディア向け発表会には、日頃からCintiq Pro 27を利用してイラスト制作をしているjbstyle.(ジェイビースタイル)氏が登場。以前のCintiq Proとの違いを語りつつ、即興でイラストを一枚仕上げていた。
違いとしては、「描くときの気持ちよさが格段に上がっている。1日10時間以上作業しているが、以前ほど疲れなくなった」とのこと。その理由に、「表示する色域が広がったため、他のモニターに製作途中のものを移動して色の確認をすることが減ったこと、専用スタンドで角度を自由に変えられること、操作に対して素早く描画がついてくるので、意図しない線が現れることがなく、“戻る”操作が減ったこと」などを挙げた。
「地味だけど、いろいろなところで改良されているので、トータルして作業による疲れが軽減したのではないかと思う」とジェイビースタイル氏。「以前のものでは、(長時間作業していると)かなり液晶が熱くなってしまい、小指が溶けてなくなるんじゃないかと不安だったが、そういうこともなくなった」と会場を盛り上げていた。
また、価格については「高いと感じるかもしれないが、買えば本気で制作に取り組むはず。そういう覚悟の意味でも、選ぶ価値はある」と語っていた。
なお、18日にはWacom Cintiq Pro 27の値上げがアナウンスされている。
別室には、タッチアンドトライ用にCintiq Pro 17/22/27が用意されていたので、描き味や専用スタンドの動作などを確認できた。
専用スタンドでは、左右20度しか回転できないため、ポートレートモードで作業したいという人は、モニターアームを別途購入すると良さそうだ。
サイズが出そろった感のあるCintiq Proシリーズ。作業場のスペースや持ち運ぶかどうかなど用途に応じて選びたい。
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