プロナビ

最大96コア192スレッドのハイエンドCPU「Ryzen Threadripper PRO 7000WX」登場 AMD PRO非対応の「Ryzen Threadripper 7000X」もZen 4アーキテクチャ

» 2023年10月20日 13時55分 公開
[井上翔ITmedia]

 AMDは10月19日(米国太平洋夏時間)、ハイエンドデスクトップ/ワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズ」「Ryzen Threadripper 7000Xシリーズ」(開発コード名:Storm Peak)を発表した。両CPUを搭載するデスクトップPCはパートナー企業を通して2023年末までに順次発売される他、CPU単体のパッケージも11月21日(同)から販売を開始する予定だ(※1)。

(※1)Ryzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズについては、CPU単体パッケージは一部モデルのみ展開

チップイメージ Ryzen Threadripperが、ついにZen 4アーキテクチャに

新CPUの概要

 Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズは、現行の「Ryzen Threadripper PRO 5000WXシリーズ」の後継製品で、Zen 4アーキテクチャ(5nmプロセス)のCPUコアを搭載したことが特徴だ。CPUコアは最大96基128スレッド構成で、企業向けのセキュリティ/管理機能「AMD PRO」にも対応している。型番に「X」が付いていることからも分かる通り、オーバークロック駆動にも対応している(※2)。

(※2)PCメーカーを通して提供される「AMD WRX90チップセット」を搭載するシステムは非対応

 Ryzen Threadripper 7000Xシリーズは、Ryzen Threadripperとしては久しぶりの“PROなし”で、Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズからAMD PRO対応を省いたものである。エンスージアスト(求道者)向けという位置付けで、より多くの入出力ポートを求める人にも最適だという。CPUコアは最大64基128スレッド構成だ。

 両CPUの主な仕様は以下の通りとなる。

  • メモリ:DDR5-5200 RDIMM
    • 最大チャンネル:4(7000X)/8(PRO 7000WX、※3)
    • 最大容量:2TB(7000X)/4TB(PRO 7000WX、※3)
    • ECC(エラー訂正機能)付きモジュール:利用可能
  • PCI Expressバス(CPU直結):最大92レーン(7000X)/最大128レーン
    • チップセットとの通信用:4レーン
    • PCI Express 5.0対応レーン:最大48レーン(7000X)/最大128レーン(PRO 7000WX、※4)
  • Serial ATAポート(CPU直結):最大2ポート(7000X)/最大4ポート(PRO 7000WX)
  • USB 3.2 Gen 2ポート(CPU直結):最大4ポート

(※3)AMD TRX50チップセットと組み合わせて使う場合は、最大4チャンネル/2TBとなる
(※4)AMD TRX50チップセットと組み合わせて使う場合は、最大48レーンとなる

CPUソケットを一新 新型チップセットも

 CPUソケットは新型の「Socket sTR5」となる。そのため、既存のRyzen Threadripperシリーズのマザーボードを流用することはできない

 チップセットは「AMD TRX50」と「AMD WRX90」の2種類を用意している。WRX90チップセットはRyzen Threadripper PRO 7000WXシリーズとのみ組み合わせ可能で、TRX50チップセットは今回の新CPUのいずれにも組み合わせられる。ただし、Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズをTRX50チップセット組み合わせて利用する場合は、以下の制約がある。

  • AMD PROに関連する機能(※5)を利用できない
  • メモリが最大4チャンネル/2TBに制限される
  • CPU直結のPCI Express 5.0バスが最大48レーンになる

 いずれもオーバークロック駆動をサポートしているが、メーカーが販売するWRX90チップセットを搭載するPCについてはオーバークロック機能が無効化される

(※5)AMD PRO Manageability、AMD PRO Business Ready support、AMD Secure Processor、AMD Shadow Stack、AMD Memory Guard

チップセット 対応するチップセットは2種類を用意する

ラインアップ

 Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズとRyzen Threadripper 7000Xシリーズのラインアップは以下の通りとなる。なお、標準TDP(熱設計電力)は全モデル共に350Wとなる。

Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズ

  • Ryzen Threadripper PRO 7945WX
    • CPUコア:12基24スレッド(4.7GHz〜5.3GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計76MB
  • Ryzen Threadripper PRO 7955WX
    • CPUコア:16基32スレッド(4.5GHz〜5.3GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計80MB
  • Ryzen Threadripper PRO 7965WX
    • CPUコア:24基48スレッド(4.2GHz〜5.3GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計152MB
  • Ryzen Threadripper PRO 7975WX
    • CPUコア:32基64スレッド(4GHz〜5.3GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計160MB
  • Ryzen Threadripper PRO 7985WX
    • CPUコア:64基128スレッド(3.2GHz〜5.1GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計320MB
  • Ryzen Threadripper PRO 7995WX
    • CPUコア:96基198スレッド(2.5GHz〜5.1GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計480MB
Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズ一覧 Ryzen Threadripper PRO 7000WXシリーズのラインアップ

Ryzen Threadripper 7000Xシリーズ

  • Ryzen Threadripper 7960X
    • CPUコア:24基48スレッド(4.2GHz〜5.3GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計152MB
    • 米国想定販売価格(CPU単体パッケージ):1499ドル(約22万4600円)
  • Ryzen Threadripper 7970X
    • CPUコア:32基64スレッド(4GHz〜5.3GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計160MB
    • 米国想定販売価格(CPU単体パッケージ):2499ドル(約37万4500円)
  • Ryzen Threadripper 7980X
    • CPUコア:64基128スレッド(3.2GHz〜5.1GHz)
    • L1+L2+L3キャッシュ:合計320MB
    • 米国想定販売価格(CPU単体パッケージ):4999ドル(約74万9200円)
Ryzen Threadripper 7000Xシリーズ一覧 Ryzen Threadripper 7000Xシリーズのラインアップ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月25日 更新
  1. 画面が伸びる! 勝手に回る! デジタル文房具の未来を拓くLenovoの“変態ギミック”搭載PC 3選 (2026年02月23日)
  2. AI故人との対話は「1年」まで?――開発者があえて「卒業」を推奨する理由 (2026年02月24日)
  3. 羊の皮を被った赤い狼 日常に溶け込む“ステルス”デザインにRTX 5070を秘めたゲーミングノート「G TUNE P5(レッド)」レビュー (2026年02月24日)
  4. パーツ高騰の救世主? 実売6000円弱のコンパクトPCケースや1.4万円のIntel H810マザーが話題に (2026年02月23日)
  5. 16GB版と8GB版のすみ分けが進むRTX 5060 Ti――HDD「完売」報道の影響は? 今週末のアキバパーツ事情 (2026年02月21日)
  6. モニター台とドッキングステーションが合体した「Anker USB-C ハブ 10-in-1 Monitor Stand」が28%オフの1万7990円で販売中 (2026年02月20日)
  7. マウスの概念が変わる! ロジクールG「PRO X2 SUPERSTRIKE」が切り開く“身体感覚”と直結する新たなクリック体験 (2026年02月18日)
  8. ルンバが日本のために本気を出した! 「Roomba Mini」が示す“小が大を兼ねる”新基準とは (2026年02月21日)
  9. サンワ、手首の負担を軽減するエルゴデザイン形状のワイヤレストラックボール (2026年02月24日)
  10. Amazfit、チタン合金ボディーを採用した高耐久スマートウォッチ (2026年02月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年