先週(11月19日週)、複数のショップがAMDの新しいワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper 7000」の取り扱いを開始した。企業向け機能「AMD PRO」などの備える上位の「Ryzen Threadripper PRO 7000WX」シリーズと、エンスージアスト向けの「Ryzen Threadripper 7000X」シリーズがあり、どちらも新ソケットの「Socket sTR5」に対応する。
ラインアップと主な仕様、価格は以下の通りだ(税込み、以下同様)。
モデル名 | コア | スレッド | クロック(動作周波数) | TDP(熱設計電力) | 実売価格 |
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Ryzen Threadripper PRO 7995WX | 96コア | 192スレッド | 2.5GHz〜5.1GHz | 350W | 186万円弱 |
Ryzen Threadripper PRO 7985WX | 64コア | 128スレッド | 3.2GHz〜5.1GHz | 350W | 135万円弱 |
Ryzen Threadripper PRO 7975WX | 32コア | 64スレッド | 4.0GHz〜5.3GHz | 350W | 70万円弱 |
Ryzen Threadripper PRO 7965WX | 24コア | 48スレッド | 4.2GHz〜5.3GHz | 350W | 48万円弱 |
Ryzen Threadripper 7980X | 64コア | 128スレッド | 3.2GHz〜5.1GHz | 350W | 90万円弱 |
Ryzen Threadripper 7970X | 32コア | 64スレッド | 4.0GHz〜5.3GHz | 350W | 45万円弱 |
Ryzen Threadripper 7960X | 24コア | 48スレッド | 4.2GHz〜5.3GHz | 350W | 27万円弱 |
2022年8月に登場した「Ryzen Threadripper PRO 5000WX」シリーズと比べても高額な製品となるため、店頭在庫を置くショップと取り寄せ対応となるショップに分かれている。しかし、入荷数に不足を感じるといった声はなく、概ね各店の望む形で取り扱いできている様子だ。
購入を検討するユーザーが絞られるものの、反響はまずまずと語るショップが多かった。パソコンSHOPアークは「対応マザーボードが登場するよりも先にCPUを入手しておこうという人もいて、Ryzen Threadripper 7000Xシリーズは初回分が売り切れました。ネット注文も含めると『PRO 7995WX』や『PRO 7985WX』のオーダーも入っていましたね」と語る。
オリオスペックも「単品で登場するマザーが今のところTRX50搭載モデルになることもあって、(TRX50環境ではフル機能を発揮できない)PRO 7000WXシリーズよりも7000Xシリーズが売れています」と話していた。
続いて、新型Ryzen Threadripperに対応したマザーボードの動向を見ていく。
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