デル・テクノロジーズのXPSシリーズには、コンパクトでハイパフォーマンス、スタイリッシュな外観のモバイルノートPC「XPS 13 Plus」と、プロフェッショナルユースにも対応する大画面ノートPC「XPS 15」の2機種がある。今回はそれぞれの特徴を掘り下げると共に、使用シーンやニーズによって、どちらのモデルが適しているのかを解説しよう。
今回、デル・テクノロジーズから試用機として借用したXPS 13 Plusのスペックは以下の通りだ。
XPS 13 Plusのボディーサイズは約290.30(幅)×199.04(奥行き)×15.28(高さ)mmで、重量は約1.23kgだ。カラーバリエーションはプラチナシルバーとグラファイトの2色を用意している。
キーボードは「ゼロラティスキーボード」と名付けられた、キーの隙間が極端に少なく、見た目も美しいデザインになっている。筆者はここ数年、アイソレーションキーボードのノートPCしか使っていないが、打ちづらさを感じることは少なかった。
一方で、Escキーやファンクションキー、Deleteキーなどはタッチ式になっている。筆者は正直あまり使い勝手がいいとはいえないと感じた。利用頻度の高いEscキーとDeleteキーの2つだけでも物理キーにしてほしかった。逆に、これらのキーをあまり使わない人なら気にならないし、通常のキーボードよりも見た目がシンプルなので好印象となる人もいるだろう。
通常のノートPCであればパームレスト部分とタッチパッド部分には段差があり、明確にタッチパッドの存在を認識できる。しかし、XPS 13 Plusのタッチパッドは段差が無く、パームレストと完全にフラットになっているため、視覚的にタッチパッドを確認することはできない。
使い始めた当初は分かりづらいと思ったが、本来タッチパッドがある中央部分にしっかりとセンサーが存在していて、反応も普通のタッチパッドと変わらず自然なので、全く問題なく使うことができた。
ディスプレイは13.4型でアスペクト比は縦長の16:10となっている。16:9よりも縦に表示できる情報量が多いので便利だ。今回試しているモデルはタッチ対応の3840×2400ピクセル(UHD+)だが、タッチ対応の3456×2160ピクセル(3.5K、OLED)、タッチ対応の1920×1200ピクセル(フルHD+)、タッチ非対応の1920×1200ピクセル(フルHD+)が選択できる。
解像度が3.5KおよびUHD+のモデルは反射防止ディスプレイになっているが、実際は思ったよりも反射するので注意が必要だ。
本体のポートは、USB PD(Power Delivery)による電源供給とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力を兼ねたThunderbolt 4端子×2基のみとなっている。本体には「USB-C - USB-A 3.0アダプター」と「USB-C - 3.5mmヘッドセット アダプター」が付属しているため、USB-A接続の機器やヘッドセットの接続も追加投資無しで行えるが、アダプターを持ち歩かなければいけないのはやや煩わしい。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.2に対応する。
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