ロジクールは10月13日、ゲーミングブランド 「ロジクールG(Logicool G)」 よりワイヤレスマウス「PRO X SUPERLIGHT 2」とワイヤレスキーボード「PRO X TKL LIGHTSPEED 」を発売した。実売価格(税込み)は、PRO X SUPERLIGHT 2が2万3000円程度、PRO X TKL LIGHTSPEEDが2万8000円程度だ。
今回、両製品を1週間ほど試す機会を得た。実際にゲームをプレイしつつ、快適に使えるのかどうか検証してみたい。
【追記:11月30日12時】記事に追記を行いました
PRO X SUPERLIGHT 2は、FPS(一人称視点シューティング)ゲームのプレイに最適化されたワイヤレスマウスで、最大2000Hzのポーリングレートを備えながらもバッテリー内蔵で約60gという軽量設計を実現しているのが特徴だ
。先代の「PRO X SUPERLIGHT」も公称で約61〜63gだったが、さらに軽くなっている。
本機の主な仕様は以下の通りだ。
メーカー独自規格のワイヤレス接続(LIGHTSPEEDワイヤレス)と有線接続(USB 2.0)のハイブリッド仕様なのは先代と同様だが、充電ポート兼用のUSB端子が「USB Micro-B」から「USB Type-C」に変更された。ノートPCやスマートフォン/タブレット用にUSB Type-C接続のACアダプターを持っていれば、それを使って充電することも可能だ。
光学センサーは、新開発の「HERO 2センサー」を採用している。ポーリングレートは従来の1000Hzから2000Hzへと倍増し、解像度は100〜2万5600dpiから100〜3万2000dpiにされた。加えて、解像度の調整は50dpi単位から5dpiに微細化された上で、X軸とY軸で異なるdpiを設定できるようになった。
クリックスイッチは、ロジクール独自の光学式「LIGHTFORCEハイブリッドスイッチ」を採用している。光学式とすることで、入力遅延を極小化すると同時に、高耐久性も確保している。ただし、先代モデルと比べるとクリック感触が少し“固め”なので、指先のフィーリングが異なることには注意したい。
ボディーの質感はサラサラとしている。滑りやすいと感じる人もいるかなという程度に、グリップ感は少なめだ。「ちょっと物足りない」と感じた場合は、付属のグリップテープを使おう。
バッテリー駆動時間は最長95時間で、十分な持ちを確保している。充電はUSB Type-C端子から行える。
ロジクールGブランドのハードウェア向けの設定アプリ「Logi G HUB」を利用すると、このマウスのdpiやポーリングレート、ボタンの機能変更といったカスタマイズを行える。プリセットも用意されているので、カスタマイズの初心者はもちろん、「プリセットで大まかな設定をしてからチューニングをする」という人も安心だ。
先代のPRO X SUPERLIGHTは、プロゲーマーの愛用者も多い、非常に人気の高いゲーミングマウスだった。今回登場したPRO X SUPERLIGHT 2は、そのデザイン/形状を受け継ぎつつ、機能面における正当進化を遂げたモデルだ。
ほぼ左右対称かつ大きなくびれのないシンプルな形状で、「かぶせ持ち」と「つかみ持ち」との相性は抜群に良い。つまみ持ちに関しては、ややフィット感にかけるので、いつもより深めに持つなどの工夫が必要だと感じた。とはいえ、どの持ち方でも使用感に大きな差がなく形状は優秀といえる。軽量なので、FPSように大きくマウスを振るようなゲームを長時間プレイしても手の疲れはほどんど感じなかった。
先述の通り、クリックスイッチはPRO X SUPERLIGHTと比べるとやや固めになっている。しかし、1回1回のクリックにしっかりとしたフィードバックがあり、高速連打もしやすく感じた。接点を光学式とすることで耐久性も向上しており、ハードに使っていても長期間利用できるというのもありがたい。サイドボタンも押しやすい位置に配置しており、とっさの動作を求められるシチュエーションでも問題なくクリックすることができる。
ホイールはスクロールの際に程よい抵抗感があり、ジャンプなどの動作を割り当てて使っても誤爆することはなかった。ホイールクリックの重さも適切で快適に操作が可能だ。
実売価格は2万3000円程度と、少し値は張るが、性能の高さや快適な使用感を考慮すると、十分に納得できる。左右対称の軽量なワイヤレスマウスを好むゲーマーには有力な選択肢といえるだろう。
続けて、キーボード(PRO X TKL LIGHTSPEED)はどんな具合かチェックしてみよう。
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