家族や友人とカギを共有可能! スマホからの解錠もできるキーボックス「Smart Lock Box L1」を試す今どき! 買いどき! デジモノ道案内!(1/4 ページ)

» 2023年11月29日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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 家や事務所などのカギを、非対面で受け渡すために使われるのがキーボックスだ。多数の人が入れ替わり立ち替わり出入りする家や事務所などに設置し、1つのカギを共有する場合に用いられる。

 これらは暗証番号を使って解除するタイプが一般的だが、今回紹介するロックイン(Lockin)の「Smart Lock Box L1」はスマホを用いての解錠に対応するだけでなく、解錠履歴も記録されることが特徴だ。実際に購入してみたので、試用レポートをお届けする。

Smart Lock Box L1 Lockin ロックイン スマートロック キーボックス 「Smart Lock Box L1」。スマホからの操作に対応したキーボックス。実売価格は8900円だ(税込み、以下同様)

外観は一般的なキーボックス

 まず外観から見ていこう。本製品の見た目は、一般的なキーボックスと変わりはない。上部に南京錠と同じ構造のフックが付いており、建物のドアの取っ手や窓の柵に掛けて固定する仕組みだ。ちなみに壁面にネジ止めすることもできる。メタル製で重量は1kg弱とかなりヘビー級だ。

 本体正面にはテンキーが用意されている。このテンキーは、一般的なキーボックスと同様、パスワードを設定しておくことで、手動での解錠が可能になる。この他、後述するスマホアプリを使った解錠も行える。

 本製品は単三形乾電池2本で駆動する。電池残量はスマホアプリからも確認が可能なだけでなく、いざという時は本体底面にあるUSB Type-Cポートからの給電により、一時的にロックを解除することもできる。

Smart Lock Box L1 Lockin ロックイン スマートロック キーボックス パッケージ。裏面には技適の番号も記載されており、取扱説明書にも日本語のページがある
Smart Lock Box L1 Lockin ロックイン スマートロック キーボックス 付属品一覧。壁面固定用のネジもある
Smart Lock Box L1 Lockin ロックイン スマートロック キーボックス 単三形乾電池2本を挿入し、ネジでフタをする。ネジ止めのための六角レンチを、本体内に収納できるので紛失の心配もない
Smart Lock Box L1 Lockin ロックイン スマートロック キーボックス 電池のセットが完了した。この状態で扉や柵にフック掛けするか、もしくは壁面に固定する

 キーボックスとして見た時に多少気になるのは、テンキーが常に表から見える状態になっていることだ。市販のキーボックスでは、第三者にそれと気づかれないよう、テンキー部を覆うカバーを備えた製品があるが、本製品はテンキーが表に露出しているので、キーやカードなど重要なモノが収納されていることが一目瞭然だ。

 本製品の場合、3桁や4桁といった固定桁数のパスワードで解錠するアナログなキーボックスと比べてセキュリティのレベルは段違いに高く、手当たり次第のパスワード入力で解錠される危険性は極めて低いが、ドアの取っ手や柵を物理的に破壊して持ち去られることがないよう、取り付け先の強度には注意したい。壁面へのネジ止めがベターかもしれない。

Smart Lock Box L1 Lockin ロックイン スマートロック キーボックス 一般的なキーボックス(右)との比較。サイズはほぼ同等で、IPX5の防水機能に対応する
Smart Lock Box L1 Lockin ロックイン スマートロック キーボックス 防水カバーを開いた他社製品との比較。テンキーが丸見えなのはややマイナスだろう
Smart Lock Box L1 Lockin ロックイン スマートロック キーボックス フックは両方が均等な長さで、取り外そうとすると両方同時に抜けてしまう。これも使い勝手からして多少気になるところだ

 続いて、設定手順を確かめよう。

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