プロナビ

AWSがワッパを改善した次世代プロセッサを披露 幅広い処理に対応する「Graviton4」と機械学習特化の「Trainium2」

» 2023年11月30日 19時15分 公開
[井上翔ITmedia]

 Amazon Web Services(AWS)は11月29日(米国太平洋時間)、データセンター向けの自社開発プロセッサ(SoC)「AWS Graviton4」と「AWS Trainium2」を発表した。Graviton4は同日から「Amazon EC2 R8gインスタンス」で既にプレビュー提供されており、今後数カ月以内に正式版が提供される。Trainium2は新たに登場する「Amazon EC2 Trn2インスタンス」で利用できるようになる見通しだが、具体的な予定時期は示されていない。

AWS Graviton4の概要

 AWS Graviton4は「AWS Gravitonシリーズ」の第4世代で、現行の第3世代(AWS Graviton3)と比べてCPUコア数は1.5倍、メモリ帯域幅は1.75倍に拡大され、演算パフォーマンスは最大で30%向上したという。

 その結果、「Amazon EC2」で取り扱える幅広いワークロード(処理作業)を高速かつ効率よく実行できるようになったという。全ての物理ハードウェアインタフェースを暗号化するなど、セキュリティ面も強化された。

AWS Graviton4 AWS Graviton4のチップイメージ。本チップはArmアーキテクチャを採用しており、Amazon傘下のAnnapurna Labsにおいて開発された

AWS Trainium2

 AWS Trainium2は、機械学習データ(基盤モデル/大規模言語モデル)のトレーニングに最適化されたプロセッサ「AWS Trainium」の第2世代モデルで、先代と比べて最大3倍のメモリ容量をサポートし、最大4倍の学習パフォーマンスを提供できるという。消費電力当たりのパフォーマンス(いわゆる「ワッパ)」も最大2倍に向上したそうだ。

 本プロセッサを採用するEC2 Trn2インスタンスでは、1インスタンス当たり16個のTrainium2を利用可能で、「Amazon EC2 UltraClusters」と併用することで最大で10万個までスケールアップできるようになっている。

AWS Trainium2 AWS Trainium2のチップイメージ。こちらもAnnapurna Labsにおいて開発された

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月17日 更新
  1. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇 SLS03R」がセールで40%オフの1万1800円に (2026年06月15日)
  2. 「Fable 5」わずか3日での停止劇 米政府介入の裏側とサティア・ナデラCEOが語る「AI依存」のリスク (2026年06月16日)
  3. カメラが目に、視線が入力に! WWDC26で見えたAppleの新OSがもたらす「5つの未来」 (2026年06月16日)
  4. デルのモバイルノートPC「XPS 13」が日本上陸 15万4800円から 表参道でイベントも開催 (2026年06月16日)
  5. ライカ共同開発の2眼ジンバル「Insta360 Luna Ultra」レビュー 12倍望遠、画面分離ギミックを持つ片手8Kカメラ (2026年06月15日)
  6. バッテリー付きケース「Nintendo Switch 2 充電ケースPro」を試す 遊べる時間倍増で、楽しさも倍増する? (2026年06月16日)
  7. 補助電源ケーブル不要のマザー&グラボがデビュー 異常検知機能付き1300W電源も アキバで高まるPCパーツ「安全」の価値 (2026年06月15日)
  8. 米国版“699ドル”と日本版“967ドル” デル「XPS 13」の日米価格差に見る、MacBook Neo対抗のギャップが生まれた理由 (2026年06月16日)
  9. 2万円台でサファイアガラス採用! 機能充実の高コスパスマートウォッチ「Amazfit Active 3 Premium」徹底レビュー (2026年06月12日)
  10. MINIX、Ryzen AI Max+を搭載したミニワークステーション (2026年06月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー