最後に、それぞれの回答で気になったところをまとめよう。
まず全体的に見ると、あえてOSを始めキーボードやマウスなどは指定しなかったが、それらはもちろんのこと、価格や型番まで完璧に回答していたのがCopilot in Windowsだった。同時に情報元のソースもきちんと含まれていた(Perplexityも同様)のは好ましい。
一方のBardは結果をGoogle スプレッドシートで表示できたり、きちんと型番や価格が配慮されていたりするものの、「予算に余裕があれば、追加のアクセサリーやWindows 10のライセンスを考慮してください。」と肝心のOSが省かれているので注意したい。
逆にChatGpt 3.5は、予算を30万としても「合計予算:15万円」とのパーツ選定しかしてくれず、「予算に余裕があれば、追加のアクセサリーやWindows 10のライセンスを考慮してください」を差し引いても20万円にはとどかない状態だった。ちなみに、プロンプトで「予算を25万円以上30万円以下」と細かく指定しても大差はなかった。
それぞれで提案されたパーツ構成はCPUやGPUだけでなく、ケースやCPUクーラーまで異なっており、購入のたたき台としては十分に役立つものと言える。中でも今買うならこれだろうという肌感覚に近い構成は、Core i7-12700KF(8コア16スレッド)とGeForce RTX 4060 Tiを選んだCopilot in Windowsや、Ryzen 9 7900X(12コア12スレッド)とGeForce RTX 3080 Tiと微妙に“攻めた”Google Bardだった。
特に後者は、ストレージが1TB SSD+2TB HDDと“ゲーミングPCを分かっている”と思わせるチョイス(この部分はPerplexityも同様)なのも光る。
生成AIについては、文字通り日進月歩が継続しており、Microsoft Copilotは今後学習データが2023年4月までと新しいGPT-4 Turboや更新されたDALL・E 3を順次採用していくとアナウンスしており、より精度の高い回答/結果を出してくれるようになるだろう。Perplexityも、Chrome ブラウザの拡張機能を追加すれば検索窓から直接検索を行えるので便利に使える。
筆者としては、長年お世話になっているアキバのPCショップ店頭で店員さんとキャッチボールしながらのパーツ選定をお勧めしたいが、なかなか秋葉原まで行くのが時間的/距離的に難しいというケースも多いだろう。
そこで、今Amazonで購入できるという縛りで選んだ筆者なりのオススメパーツを下記にまとめた。あえて4Kでのゲーミングは割り切り、主要パーツはホワイトカラーで、ピラーレスケースで魅せる要素を意識しつつ、ゲーム配信も視野に入れた構成だ。電源ユニットは過剰かもしれないが、将来的なパーツ強化をにらんであえて選んだ。
虎の子のボーナスをぜひ有効活用してほしい。
パーツ | 型番 | 価格 | |
---|---|---|---|
CPU | Core i5-14600KF | 4万9472円 | |
CPUクーラー | Thermalright Frozen Notte 240 WHITE ARGB | 7199円 | |
グラフィックスカード | GeForce RTX 4060 Ti ホワイト OC エディション | 7万1077円 | |
マザーボード | ASRock Z790 LiveMixer | 4万7418円 | |
メモリ | Acclamator OUNCE(16GB×2)DDR5-6000 | 1万2999円 | |
ストレージ(SSD) | Samsung 990 PRO 2TB(PCIe 4.0 x4) | 2万7758円 | |
ストレージ(HDD) | Seagate ST8000DM004(8TB/5400rpm) | 1万7980円 | |
電源ユニット | 玄人志向 PLATINUM KRPW-PA1000W/92+ | 2万4020円 | |
ケース | NZXT H6 Flow White ミドルタワーケース | 1万7691円 | |
OS | Windows 11 Home | 1万5336円 | |
税込み価格 | 29万950円 | ||
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