AMDは12月6日(米国太平洋時間)、モバイル向けAPU(GPU統合型CPU)「Ryzen 8040シリーズ」を発表した。PCメーカーへの出荷は既に開始しており、搭載するノートPCは2024年第1四半期(1〜3月)から順次発売される予定だ。
Ryzen 8040シリーズは、現行の「Ryzen 7040シリーズの」改良版で、CPUコアは「Zen 4アーキテクチャ」、GPUコアは「RDNA 3アーキテクチャ」、そしてAIプロセッサ(NPU)は「XDNAアーキテクチャ」で変わりないものの、特にCPUコアとAIプロセッサのパフォーマンスを改善している。
同等のRyzen 7040シリーズと比較した場合、オンデバイスでのAI(人工知能)処理スループットは最大で1.4倍に達している。ただし、旧シリーズと同じく一部にNPUを搭載しないモデルも存在するので注意したい。
今回のRyzen 8040シリーズは、ハイパフォーマンス(ゲーミング/クリエイター)向けの「HSシリーズ」と、メインストリーム向けの「Uシリーズ」が同時に登場する。Uシリーズの下位モデルはNPU非搭載(Ryzen AI非対応)となることには注意したい。
今回の発表に合わせて、AMDはNPU搭載のモバイル向けAPUのロードマップを明らかにした。
Ryzen 8040シリーズの次世代は「Strix Point」(開発コード名)となる。出荷は2024年内を予定しているという。Strix Pointは、次世代の「XDNA 2アーキテクチャ」のNPUを搭載する予定で、「生成AIのパフォーマンスは、XDNAアーキテクチャ比で最大3倍」としている。
ただし、CPU/GPUコアを含めて、どのような構成となるのかは不明だ。
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