Dell Technologiesが2021年に初めて披露した、サステナビリティー(持続可能性)に配慮したノートPCのプロトタイプ「Concept Luna(コンセプトルナ)」。CES 2024の開幕に先駆けて、同社がその“近況”を明らかにした。
Concept Lunaは、日本語でいえば「ゴミゼロ」を目指した構想でもある。同社によると、この構想はノートPCだけでなく、ディスプレイ(モニター)、ワークステーションやサーバの設計にも影響を与えるようになったという。
「モジュラー式コンポーネント」の発想は、製品を組み立てる際に使う接着剤やネジをの削減につながり、製品自体や部品の寿命の延伸につながっているそうだ。2024年モデルでは、接着剤やネジの使用量のさらなる削減を進めつつ、ディスプレイパネルを始めとしてモジュラー式コンポーネントの点数を増やすとのことだ。
「サステナブルな素材の採用」面では、新規に採掘される資源や、それを使って作られる部材の利用率の削減を進めているという。最近のモデルではリサイクルされたスチール/アルミニウムの採用を進めているが、2024年モデルではノートPCのバッテリーにリサイクルコバルトを適用する予定とのことだ。
診断ツールにAI(人工知能)技術を適用することで製品寿命を延ばす取り組みや、使い古したPC類の返却/回収サービス、修理を容易にする取り組みも進めているという。
同社では、Concept Lunaの開発を通して、よりサステナブルなPCの実現を目指していく。
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