お絵かきデバイスよりもAIのことばかりが思い出されてしまった2023年を振り返る:ある日のペン・ボード・ガジェット(1/3 ページ)

» 2023年12月22日 12時00分 公開
[refeia,ITmedia]

 こんにちは!refeiaです。

 2023年がもう終わってしまいました。個人的な印象として2023年は薄味だったような気がしますが、振り返りをしながら2024年の展望を書いていきましょう。よろしくお願いします!

対立や騒動が多かった生成AIブーム

 まず何といっても生成AIブームでしょう。2022年のまとめで筆頭に挙げた、いろいろな物の価格高騰に引き続き、2023年も機材以外が筆頭トピックです。自分が観察しているイラスト界隈では話題にされることや、悪用されているシーンを見る機会は2023年の前半より減ったものの、内戦状態とも言いたくなるような対立は続いています。

日々、不気味さとワクワクの両方を感じています 日々、不気味さとワクワクの両方を感じています

 一方で技術も進んでおり、最近は高速生成やアニメーションが目立っています。「Animate Anyone」や「Magic Animate」が話題になったので見かけた人もいるでしょう。

 従来は画像生成AIでアニメーションを作ろうとすると、フレーム間のことに気を配れないためにチラついたり、途中で色や形が変わって変に見えたりするのが大きな課題でしたが、このデモはなかなか自然に見えますね。

 また、イラスト以外でも今後が気になる気配が続いています。OpenAIのお家騒動は大物企業や人物がドッカンドッカンと動くさまは壮大なスペクタクルで、ワイワイ楽しく見ていた人が多かった印象です。

 とはいえ、不安も覚えています。OpenAIといえば、大企業によるAIの独占や支配から人々を守る役割として設立されたはずですが、個人のカリスマに頼るところが強すぎたり、そのカリスマが会社から放り出されたり、それにつられて会社ごと空中分解しそうになったりしています。娯楽として鑑賞するぶんには最高なんですが、「大丈夫なのか? これ……」という思いも強いです。

実際に業務で使われる例も見かけるようになった

 また、企業などが実際に生成AIの活用を公表しているところを見かける機会も増えてきました。

 レベルファイブの実用例で印象的だったのは、生成物を案出しにとどまらずプロダクトに含めるところまでやっていることです。

Stable Diffusionで生成したスタジアムの画像から、観衆の部分を取り出して利用しています Stable Diffusionで生成したスタジアムの画像から、観衆の部分を取り出して利用しています

 この例では、まだテクスチャ程度の利用ですが、利用範囲を広げる研究は進んでいくでしょう。

 一方で、EUはAI規制法案で暫定合意に至っており、予防警察/法執行機関での感情検知など(これはこれで「シビュラシステム」みたいでちょっとワクワクするんですが、ダメです)の禁止はもとより、生成AIについても言及があります。

 その中には「ChatGPTのような生成AIシステムで生成されたコンテンツは、そのコンテンツをAI生成物であると開示すること」とあり、「それによってディープフェイクと本物を見分けられる」とも補足されています。これが具体的にどういう範囲になるのか、どういう運用になるのか、世界の他地域はどうなるかなども含めて注目しておきたいポイントです。

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