給餌、給水──猫2匹がエレコムの自動ペットケア製品を試してみた 細かな使い勝手を検証今どき! 買いどき! デジモノ道案内!(2/3 ページ)

» 2024年01月12日 15時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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フードスケールで給餌量を確認

 一般的にペット用フードには、外袋に100gあたりのカロリー、タンパク質、脂質の量が記載されている。また、体重に応じた1日の給餌量も記載されている。

 基本的には記載の通りに計って与えれば問題ないのだが、猫種によって必要な栄養素は若干異なる。例えば、拙宅には日本猫をベースとした雑種の縞三毛(猫その2)とアメリカンショートヘアー(猫その1)がいるのだが、アメリカンショートヘアーの場合、筋肉質で運動量が多いので、タンパク質を多めに与えたい。

 食が細く、標準体形よりやややせ気味という、猫種と関係ない要素も絡んでいるため、カロリー量よりタンパク質の量を中心にフード量を考えたいというのもある。

 そこで、自動給餌器をセットする前にエレコムのペット用キッチンスケールを使い、1日に必要なフードの量を計算することにした。

エレコム「ペット用キッチンスケール」 エレコムのペット用キッチンスケール

 このキッチンスケールは、フードを3種類まで登録できる。総合栄養食──いわゆる、朝晩与えるフードに加え、好みのおやつや、いつものフードに飽きてしまったときのためのお助けフードなどを登録しておくといいだろう。

 本製品は、0.5g単位で計測できる。最大軽量は3Kgだ。正確に計るため、単四形アルカリ乾電池3本を入れたら、地域の設定をしておこう。緯度により、重力加速度が異なり、その影響で正しい計測ができなくなってしまう可能性があるからだ。

地域の設定 電源が入っていない状態で電源/モードボタンを長押しして地域番号選択モードにし、△▽ボタンで選んでから、電源/モードボタンの短押しで決定する

 フードの栄養素など「お好みフード設定」を行うには、電源が入っていない状態で「0g/セット」ボタンを長押しする。液晶に文字が表示されたら、同じボタンを長押ししてフード1〜3を選び、電源/モードボタンを短押ししてフード1〜3を決定する。

 後は△▽ボタンでカロリー、タンパク質、脂質の数値を入力し、電源/モードボタンの短押しで決定、という作業を繰り返していく。脂質の値を入力して決定すると、選択したフードの登録が完了する。

ペット用キッチンスケール フード登録の設定画面。電源/モードボタンを押して、値の入力先を切り替えていく

 フードの呼び出しは、電源を入れた後に電源/モードボタンの短押しで行える。電源を入れてから器を載せても、0g/リセットボタンを短押しすれば、通常のキッチンスケールのように、0.0gになるので心配はいらない。

器の重さ 器の重さを表示していても……
リセットできる 0g/リセットボタンを押せば、0.0g表示になり、ここから計測できる

 アメリカンショートヘアには高タンパクの食事を、という情報は多いが、具体的に体重あたり何g必要なのかについて言及しているサイトは少ない。アメリカンショートヘアーフードを開発しているロイヤルカナンの「アメリカンショートヘアー専用フード 成猫用」に記載されている値を参考に、猫その1に必要なタンパク質量を計算してみたところ、11.13gとのことだった。

計算 「29.0%」以上という表現だったので、給餌量に0.29を乗算するだけだった

 投薬を行う都合で毎日2回、少量の“分量外”のたんぱく質摂取(0.5g)が発生するので、その分を引いた値が、通常の給餌で必要なタンパク質量になる。

 フードと栄養素をキッチンスケールに登録し、フードを少しずつ入れたところ、10.63gの近似値になるフードの重量は37gだった。これで、自動給餌機で1日にどれだけフードを出せば良いのかが判明した。

37gでタンパク質10.5g タンパク質10.63gの近似値になるフードの重量は37gだった

 なお、「猫その2の都合はどうなるのか」と言われそうだが、猫その2は避妊手術後にどのようなフードでもモリモリ食べるようになってしまったので、栄養素が足りなくなるということは考えにくい。そのため、食の細い猫その1に合わせることにした。

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