NVIDIAが、デスクトップ向け新型GPU「GeForce RTX 3050(6GB)」の出荷を開始した。これを受けて、複数のメーカーが本GPUを搭載するグラフィックスカードを2月2日(日本時間)から順次発売している。実売価格は3万2000円前後(税込み、以下同)からだ。
その名の通り、GeForce RTX 3050(6GB)はデスクトップ向けの「GeForce RTX 3050」のグラフィックスメモリ容量を含むスペックを一部変更したモデルだ。本製品の登場に伴い、既存のデスクトップ向けGeForce RTX 3050の名称は「GeForce RTX 3050(8GB)」に改められる。
GeForce RTX 3050(6GB)の主なスペックは以下の通りだ。
従来製品と比べると、グラフィックスメモリの容量やバス幅の他、CUDAコアの基数も削減されている。これに伴い消費電力も削減され、設計次第だがGPU補助電源ピンなしでも稼働できるようになった。
なお、本製品は8GBモデルでは対応している「NVIDIA ShadowPlay」には対応しない。他の機能は8GBモデルと同様に利用可能だ。
先述の通り、GeForce RTX 3050(6GB)を搭載するグラフィックスカードは2月2日から順次発売されている。
MSIでは、「GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 6G OC」と「GeForce RTX 3050 LP 6G OC」の2製品を発売済みだ。名前通り、両モデル共にメーカー定格よりも稼働クロックを引き上げた「オーバクロックモデル」となっている。
GeForce RTX 3050 LP 6G OCについては「ロープロファイルサイズ」(2スロット厚)となっており、ロープロファイルのPCI Expressスロットを搭載するスリムタワーPCにも搭載可能だ。
想定販売価格は、GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 6G OCが3万1800円、GeForce RTX 3050 LP 6G OCが3万2800円となる。
Palit Microsystemsからは、「GeForce RTX 3050 6GB StormX」「GeForce RTX 3050 6GB StormX OC」と「GeForce RTX 3050 6GB KalmX」の3製品が登場する。
GeForce RTX 3050 6GB KalmXについては、同社の静音設計グラフィックスカード「KalmX」の最新製品で、冷却ファンに代えて大きめの冷却フィンを搭載している。PCに内蔵するファンを削減したいという人にお勧めだ。
3製品共に、現時点では日本における発売情報は出ていない。従来の同社製品の動向を考えると、順当にいえばサードウェーブが運営するPCショップ「ドスパラ」限定で販売されることになると思われる。続報を待ちたい。
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