VALORANTは、攻守に分かれた5対5のチームで、プレイヤーが個性の異なるエージェントと呼ばれるキャラクターを操作して戦うFPSだ。
13ラウンド先取で勝利が確定する。ラウンド取得条件は攻守で異なる。ディフェンダー側では5人全員を倒すことで取得できるが、アタッカー側では前条件の達成、またはマップの定められた位置に「スパイク」と呼ばれる爆弾を設置し、爆発するまで守りきることで取得する。スパイクを設置するプレイヤーは無防備になってしまうので、チームメイトとの連携が欠かせない。
VALORANT部門には全国136校から194チームがエントリーした。予選を勝ち抜き、準決勝トーナメントを制した「ルネサンス高等学校 横浜キャンパス芳醇きのこの焦がしバター」チームと「ルネサンス大阪高等学校 梅田eスポーツキャンパス イナザワジャパン」チームが決勝戦に臨んだ。
VALORANT部門決勝戦は、アナリストにRetloffさん、実況中継に岸大河さん、解説にyueさんを迎えて進められた。
芳醇きのこの焦がしバターチームのリーダー、赤マントRadiant選手とイナザワジャパンチームのリーダー、キャプテンイナザワ選手による選手宣誓の後、試合はスタートした。
芳醇きのこの焦がしバターチームは、一人一人が判断能力に優れ、その場で瞬時に判断し、臨機応変に対処していく戦い方を特徴としている。「事前に戦術を練り、それに沿ってチームとしてまとまって攻めていくイナザワジャパンが不利なのでは?」と予想されていたが、いざフタを開けると、アタッカー側のイナザワジャパン優勢の試合運びとなった。
4人を向かわせAサイトを取ると思わせておいて、本命はBサイト。フェイクを仕掛ける、本命に人を集めるなどの戦術を練り、イナザワジャパンは芳醇きのこと焦がしバターチームを揺さぶっていく。これら戦略が功を奏して、4対13でイナザワジャパンが1試合目を先取した。
2試合目は攻守交代し、芳醇きのこの焦がしバターチームがアタッカー、イナザワジャパンチームがディフェンダーとなった。マップはリリース当初から存在し、ほとんど変更のない「アセント」だ。イナザワジャパンチームは、ibu選手に代わってone選手が参加して試合がスタートした。
盛り上がったのは6ラウンド目だ。芳醇きのこの焦がしバターチームが1人も倒されずラウンド取得なるかと思われた矢先、イナザワジャパンチームcat cute選手が4人をキル。あと少しというところで倒されてしまったが、1人で次々とキルしていく戦いぶりに、会場からは拍手が沸き起こっていた。
結局、13対7でイナザワジャパンが2試合目でも勝利し、優勝した。マッチポイントでは1人も欠けることなく全員がそろった状態での最後を迎えていた。
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