デル・テクノロジーズは2月27日、メインストリームPC「Inspiron」の新モデルを発表した。Core Uプロセッサ(シリーズ1)を搭載する14型/16型ノートPCの新モデルの他、CPUと内蔵Webカメラをアップデートしたディスプレイ一体型(AIO)デスクトップPCを同日から順次発売する(16型ノートPC「Inspiron 16」のみ3月下旬発売予定)。
【更新:2月28日19時40分】記事の内容を更新しました
14型のクラムシェルノートPC「Inspiron 14」と、コンバーティブル式2in1ノートPC「Inspiron 14 2-in-1」の新モデルは、先述の通りCore Uプロセッサ(シリーズ1)を搭載している(※1)。最小構成の標準直販価格(税込み、以下同)はInspiron 14が7万4800円、Inspiron 14 2-in-1が12万5000円となる。
(※1)Inspiron 14については、下位構成で第13世代Core i3/i5プロセッサ搭載モデルを用意
先行して発売された13型の「Inspiron 13」の新モデルにはCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)を搭載したが、より手頃で快適なノートPCを求める企業ユーザーのニーズに応えるべく、14型ではNPU非搭載のCore Uプロセッサを選んだという。また、ユーザーからの要望に応える形で、メモリの実装をオンボードからDDR5 SO-DIMMに変更することで購入後の換装にも対応した。
ボディーの基本デザインはInspiron 13の新モデルと同様だが、キーボードにはCopilotキーが搭載された。MIL-STD-810H(MIL規格)に定める耐衝撃性能や耐環境性能も確保している。
Inspiron 16は、16型ディスプレイを搭載するクラムシェルノートPCだ。今回の新モデルではCore 5/7 Uプロセッサを搭載した上で、ユーザーからの要望に応える形で、同サイズでは初めてとなるテンキー付きキーボード(Copilotキーあり)を搭載している。最小構成の標準直販価格は12万円となる。
本モデルもメモリはDDR5 SO-DIMMでの実装となり、後から換装できるようになっている。ボディーは一部にメタルシャーシを採用し、カラーは2種類から選べる。
Inspiron 24 All-in-Oneは24型、Inspiron 27 All-in-Oneは27型の液晶ディスプレイを内蔵したデスクトップPCだ。今回の新モデルは2023年モデルがベースで、CPUの選択肢にCore Uプロセッサを追加し、ポップアップするWebカメラとして約500万画素(顔認証対応)も選べるようになっている。最小構成の標準直販価格は24型が10万5900円、27型が12万6900円となる。
Inspironシリーズは従来、個人向けのメインストリームモデル(ブランド)という位置付けだった。今回の新モデルからは、ビジネス向けのエッセンシャル(エントリー)構成もInspironシリーズから発売される。従来ビジネス向けエッセンシャルモデルを担ってきた「Vostroシリーズ」の新モデルは今後登場せず、モデルチェンジのタイミングでInspironブランドに統合(変更)される。
本件に伴い、今後のInspironシリーズではプリインストールするOSのエディションによって、セキュリティソフトウェアやアップセルサポート(拡張保守)の選択肢が変わるようになる。購入時には注意したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.