VAIO Type Uのような製品をほうふつとさせるスライドキーボード搭載のポータブルゲーミングPC「AYANEO SLIDE」──前回は、届いたばかりのAYANEO SLIDEを開封し、日常的な用途で使えるようにセットアップしたところまで紹介した。
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筆者はAYANEO SLIDEを外付けディスプレイなどにつないで仕事でも実用的に使うことをもくろんでいる。そこで今回は、デスクトップPCとして使う場合のセットアップ方法を紹介するとともに、ベンチマークテストのスコアや実際に仕事で使えるのかどうかといった部分をレビューしていく。
AYANEO SLIDEは物理キーボードを搭載している。単体で利用する場合はキーボードがUS配列であることや、親指でポチポチと入力スタイルになることから、キーレイアウトを「英語キーボード(101/102キー)」のまま、入力方式はデフォルトのローマ字入力でセットアップすることになるだろう。
しかし、デスクトップPCとして使うなら外付けキーボードを接続することになる。今回はJIS配列の外付けキーボードを接続するため、キーレイアウトと入力方式の変更が必要だ。手順は以下の通りである。
AYANEO SLIDEは本体の上下に1基ずつ、USB4(USB Type-C)端子を備えている。片方の端子をドックに、もう片方をUSB Type-C接続の映像入力を受け付ける外部ディスプレイに接続すれば、トリプルディスプレイ環境が実現する。
ただ、実際にデスクで仕事を行うときには、どちらのUSB4(USB Type-C)端子にもハブを接続してトリプルディスプレイ環境を構築した。キーボードやマウス、SDメモリーカードリーダーの他、WebカメラやスピーカーマイクなどもUSBで接続したいので、端子の数を増やしたいという意図がある。
ここまでセットアップすれば、後はこれまで通りの作業を行える。なんといってもこれまで筆者が似たような環境で使っていたのは「GPD Pocket 3」だ。Intel Core i7-1195G7プロセッサに16GBメモリ(LPDDR4X)というスペックで、悪くはないが、現時点では古さが否めない印象のUMPCだ。AMD Ryzen 7 7840Uに32GBメモリ(LPDDR5X)というスペックのAYANEO SLIDEなら、1.5倍の速度で仕事ができるかもしれない。
PCのリプレース後には、あれやこれやアプリのインストールや設定、単語登録などがつきもので、そのための時間を除けば、ほぼ快適である。
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