プロナビ

3月20日は「電卓の日」だった! 60周年を迎えるキヤノン電卓の歴史と電卓のこれからを考える(3/3 ページ)

» 2024年03月22日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
前のページへ 1|2|3       

これからの電卓の行方は?

 国内の電卓市場は右肩下がりだ。特に2020年は、2019年の出荷台数が454万台以上あったのが393万台まで落ち込んだ。理由は新型コロナウイルスのまん延だ。「出社する人がいないから、備品としての電卓が必要ではなくなったのではないか」と長氏は見ている。

 その後も台数は下がり続けており、2023年では出荷ベースで3300万台、2024年〜2025年には少子化の影響や、それまで電卓を使っていたような業種で、より便利なツールが登場していることから、さらに下がるとキヤノンマーケティングジャパンでは予想している。

コロナを期に右肩下がりに拍車がかかっている 新型コロナウイルスのまん延を期に、減少率に拍車がかかっている国内の電卓市場

 とはいえ、キヤノンでは電卓事業の今後について悲観してはいない。その理由の1つは「しっかりした電卓への回帰が見られること」だ。クレジットカードサイズの電卓がもてはやされた時代もあったが、最近ではしっかりと素早くキーを打てる“きちんとした”電卓に人気が集まっているという。

 また、スマホにも電卓機能があるが、日商簿記検定でスマホの利用は認められていないし、ビジネスパーソンであればスマホアプリ以外の電卓の所持を求められる。

 その他の理由としては、自由度が高く小回りが利くことから、短いフローで商品化できること、抗ウイルス製品やバイオマスプラスチックなど時代のニーズを反映しやすいこと、「何より、やっていて楽しい仕事だと思えること」だと長氏。

 「60年という歴史の重みに責任を感じつつ、長く愛用してくださっているお客さまを裏切らないような製品を作っていきたい。そして、60周年を迎えたばかりだが、70周年、そして80周年と続けていきたい」と締めくくった。

キヤノンマーケティングジャパン コンスーマ新規ビジネス企画部 コンスーマ新規ビジネス推進課 長 健夫チーフ キヤノンマーケティングジャパン コンスーマ新規ビジネス企画部 コンスーマ新規ビジネス推進課 長健夫チーフ
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 超小型レトロオーディオ体験をFIIO「Snowsky ECHO NANO」で スマホリスニングのモヤモヤを解消するかも? (2026年09月08日)
  2. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  3. 10月に登場する「RTX Spark」搭載PCで見た“不可解な”設定値 次期Windowsで変わるGPUメモリの仕組み (2026年09月07日)
  4. ワコム、Android液タブ「Wacom MovinkPad」シリーズを最大約4.8万円値上げ 9月25日から (2026年09月09日)
  5. 両手が塞がっていても瞬間解錠できるスマートキー「SwitchBot スマートロック Ultra 顔認証パッド」がセールで20%オフの2万7980円に (2026年09月08日)
  6. 実売1万円台&縦置き対応! ONPUの14型モバイルディスプレイは初心者の強い味方だった (2026年09月08日)
  7. 省スペースで静音性に優れた3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」がセールで25%オフの2万9900円に (2026年09月08日)
  8. 再来する“グラボ複数挿し”需要! 220mm径の巨大ファン搭載ケースやFractal新モデルがアキバで話題に (2026年09月07日)
  9. 薄型化とカメラ強化が光る「Pixel 11 Pro Fold」徹底レビュー! Galaxy Z Foldとの比較で見えた“正統進化”の真価 (2026年09月09日)
  10. 天井照明一体型プロジェクター「Aladdin X3 Laser 4K」を試す 4K+3色レーザーで“本気の大画面シアター”に進化 (2026年09月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー