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AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目!(3/4 ページ)

» 2024年04月25日 17時51分 公開
[渡辺まりかITmedia]

企業のメタバース活用を支援! サードウェーブは「raytrek」を展示

サードウェーブ サードウェーブブース

 法人向けPC「ドスパラプラス」を展開するサードウェーブは、企業のメタバース活用を支援する「第2回 メタバース活用 EXPO 春」エリアに出展した。法人向けPC「raytrek」(レイトレック)シリーズのワークステーション、ミドルタワー、コンパクト、ノートの全5機種を展示している。

「raytrek 4CZ49 360mm水冷 インテルCoreプロセッサ 14900KF搭載」 ミドルタワーPC「raytrek 4CZ49」。Core i9-14900KFのCPUと360mmの簡易水冷ユニットを備える
「raytrek SDD-T4 Windows 10/11」 「raytrek SDD-T4」。こちらはCore i5-14400FのCPUとNVIDIA T400のGPUを搭載する

 raytrekは、高速CPUと高性能グラフィックボードを搭載し、レンダリング処理などで高いパフォーマンスを発揮する。展示機のうち2機ではデモ体験も可能だ。「CINEMA 4D」で制作したファイルをレンダリングソフト「OctaneRender」でリアルタイムレンダリングする様子を確認できた。

リアルタイムレンダリングデモ 展示機によるリアルタイムレンダリングデモ

 「1秒24フレーム素材のレンダリングに1分かかるのか、30秒かかるのかは、長尺になればなるほど時間の差が開いていく。待っている時間ほど非生産的な時間はない。高速処理できるPCを用意していただければそれだけ生産性が上がる。ドスパラプラスのraytrekは、選択肢が豊富な上、ポートなどを必要に応じて増設するといったカスタマイズも可能なので、企業のニーズにマッチするPCを導入できる」(担当者)

購入後のメンテナンスが楽になる!――デル・テクノロジーズ

DELL DELLブース

 今回の展示では、「エッジコンピューティング」「AI PC」などが目立ったが、デル・テクノロジーズもCopilotを活用するためのCore Ultra搭載PC「Latitude 5450」などを展示していた。

「Latitude 5450」 「Latitude 5450」

 法人向けLatitudeシリーズでは「Dell Optimizer」という管理ソフトを使える。これにはサードプレースなどで作業中に背後からの視線をシャットアウトする「盗み見検出」や、エンドユーザーのPC利用時間などを学習して電源管理を最適化する「電源」などさまざまな機能がある。

盗み見検出 Dell Optimizer機能の1つ「盗み見検出」。検出の通知だけをすることもできるし、写真のようにパターンを表示して背後にいる人からディスプレイに表示したものを見えないようにすることもできる。サイバーではない“肩越しののぞき見”という、“リアルな”情報漏えい防止に一役買う

 中でも、「コラボレーションタッチパッド」はハイブリッドワークが当たり前になった今の時代に非常に便利な機能だ。タッチパッドの上部を右にスワイプすると内蔵カメラのオン/オフ、画面共有、チャット、マイクのミュート/ミュート解除ボタンが表示され、マウスでミュートボタンを探すことなく(たとえマウスカーソル自体が行方不明になったとしても)ワンタッチでミュートにしたり解除したりすることができる。相手の時間をムダにしない“思いやり設計”だと感じた。

スワイプで表示されるWeb会議系ボタン コラボレーションタッチパッドを搭載している機種であれば、タッチパッドの上部をサッとスワイプするだけでボタンが表示される。これは慣れると手放せない機能になりそうだ

 同社の法人向けPCの裏には、7桁からなるサービスタグが記載されている。エンドユーザーはその7桁をサポートサイトに入力するだけで、必要なアップデート情報を知って、必要なファイルをダウンロード可能だ。OSや搭載メモリ、ストレージの型番、ドライバーなどをエンドユーザー側で調べる必要がなく、ITリテラシーが低い社員でも自力で解決できる。IT管理者にとって管理コストやコミュニケーションコストを削減できるだろう。

「選ぶべき理由」を前面に押し出したVAIOブース

VAIO VAIOブース

 VAIOブースでは、軽量で社員に負担なく持ち運んでもらえるようなビジネスノートPCの実機を展示していた。

「VAIO Pro PG」 見た目が美しく、携帯性の高い約1.072kgの13型モバイルPC「VAIO Pro PG」
「VAIO PRo PJ」 展示されていた中で最も軽い約891gの12型モバイルPC「VAIO Pro PJ」。このサイズで最大10時間半も連続駆動可能なので、ビジネスタイムをほぼカバーできる。nanoSIMに対応しており、テザリングなどの手間がなく、支給した通信手段を使ってもらえるため通信に関係したIT管理者の手間も省ける

 その他、客先で広げる際にもふさわしい美しさを長く保てる素材を使っていること、軽くて強度の高いカーボンファイバーを使っていること、胸の高さから落としたとしても問題ない高い堅牢性のあることなどで訴求していた。

カーボンファイバーについて カーボンファイバーの強度についての説明
カーボンファイバー素材 素材そのものをチェックできる
キーボード製造工程 VAIOのノートPCに搭載しているキーボードの製造工程も展示。PC導入担当者のうち、刺さる人には刺さる展示だと感じた
堅牢性 127cmは胸の高さに相当する。MIL-STD-810Hの規格が122cmなので、それ以上に頑丈であることが分かる展示だった

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