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レノボがSnapdragon X Elite搭載ノートPC「Yoga Slim 7x」を6月18日に発売 「ThinkPad T14s Gen 6」も後日発売予定

» 2024年05月21日 08時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 Lenovoは5月20日(米国太平洋夏時間)、新型ノートPC「Yoga Slim 7x」「ThinkPad T14s Gen 6」を発表した。Yoga Slim 7xは5月21日(日本時間)からレノボ・ジャパンの直販サイトで販売予約を受け付け、6月18日に発売する。想定販売価格は24万9700円(税込み)前後だ。ThinkPad T14s Gen 6も日本で発売される見通しだが、発売時期と想定価格は決まっていない。

新PC Lenovoから「Snapdragon X Elite」搭載AI PCが登場(左がThinkPad T14s Gen 6、右がYoga Slim 7x)

Yoga Slim 7xの概要

 Yoga Slim 7xは、コンシューマー向けの14.5型プレミアムノートPCだ。個人クリエイターを意識したモデルとなっており、広色域のタッチ操作対応有機ELディスプレイを備えている。

Yoga Slim 7 Yoga Slim 7x

 SoC(プロセッサ)はQualcomm製の「Snapdragon X Elite」で、推論ベースのAIを使う際に用いるNPUのピーク性能は45TOPS(毎秒45兆回)となる。メモリは32GB(LPDDR5X規格:増設/換装不可)、ストレージはPCI Express接続の1TB SSDを備える。OSはWindows 11をプリインストールする。

 ディスプレイはタッチ操作対応の14.5型有機ELで、パネル解像度は3K(2944×1840ピクセル)となる。クリエイター向けということもあり、sRGBに加えてDCI-P3の色域を100%カバーしており、ハードウェアベースのブルーライト抑制機能も備えている。WebカメラはフルHD撮影と顔認証に対応しており、MIPI接続とすることで高画質化を果たしている。

 ポート類はUSB 40Gbps Type-C(USB4)端子×3を備える。いずれもUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.3に対応する。

 ボディーサイズは約325(幅)×225.15(奥行き)×12.9mmで、重量は約1.28kgとなる。

ThinkPad T14s Gen 6の概要

 ThinkPad T14s Gen 6は、ビジネス向けノートPC「ThinkPad Tシリーズ」の14型スリムモデルの第6世代に当たる。ThinkPadを含むLenovoのビジネス向けPCとしては初めての「次世代AI PC」の要件を満たしていることも特徴だ。

ThinkPad T14s Gen 6 ThinkPad T14s Gen 6

 SoCはSnapdragon X Eliteで、推論ベースのAI処理をオンデバイスでこなすことで業務の効率化を図れるという。メモリはLPDDR5X-8533規格で、CTO(カスタマイズ)モデルでは最大で64GBまで搭載できる(増設/換装不可、※1)。ストレージはPCI Express 4.0接続のSSD(M.2 Type 2242サイズ)で、CTOモデルでは最大1TBまで選択可能だ。OSはWindows 11をプリインストールする。

(※1)64GB構成は2024年後半に登場予定

 ディスプレイは14型で、CTOモデルでは以下のオプションから選択できる。

  • 1920×1200ピクセルIPS液晶
    • タッチ非対応/低電力/最大400ニト/sRGB 100%カバー/ブルーライト抑制
    • タッチ対応/最大400ニト/DBEF5フィルム適用/NTSC 45%カバー
  • 2880×1800ピクセル有機EL
    • タッチ対応/最大400ニト/HDR対応/DCI-P3 100%カバー

低消費電力パネルも選択できるとのことだ。WebカメラはフルHD撮影と顔認証に対応しており、MIPI接続とすることで高画質化を果たしている。

 主なポート類はUSB 40Gbps Type-C端子×1とUSB 5Gbps (USB 3.2 Gen 1)Standard-A端子×1、HDMI出力端子、イヤフォン/マイク端子を備える。USB 40Gbps Type-C端子はいずれもUSB PDによる電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。ワイヤレス通信はWi-Fi 7とBluetooth 5.3に対応する他、オプションで5G NRモジュール(Sub-6対応)を搭載することも可能だ(※2)。バッテリー容量は58Whとなる。

 ボディーサイズは:約313.6(幅)×219.4(奥行き)×16.9(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.24kgとなる。

(※1)5G NRモジュール搭載構成は2024年後半に登場予定

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