レノボ・ジャパンが3月13日、「デバイスたちの卒業式」を開催した。本イベントでは、PCを始めとする情報デバイスのサステナビリティー(持続可能性)について、日本の学校の「卒業式」を模して説明するというものだ。
「なぜに卒業式?」という点に疑問を覚えつつ、卒業式に参列してきたので、その模様を紹介する。
卒業式の冒頭では、校長役を務めるレノボ・ジャパンの檜山太郎社長があいさつを行った。
同社では、2023年の1年間だけでも約270万台のデバイスを世に送り出しているという。その多くは、別のデバイスとの置き換えを目的に購入される。言い換えると、新しいデバイスの導入は、基本的に古いデバイスの“卒業”も意味する。
檜山社長は、役目を終えて卒業するデバイスについて、サステナビリティーの観点からどう対応していくかが重要になっていると語る。
卒業したデバイスの進路として、「ユーザーの元での再利用(リユース)」は多い。例えば新規導入したデバイスのバックアップに使ったり、別のユーザーに譲渡/貸与したり、別目的で使ったり、といった具合だ。
そうでない場合は、デバイスは“処分”されることもある。レノボでは、デバイスの処分方法の1つとして、機器買い取りサービス「Asset Recovery Service(ARS)」を展開している。ARSで買い取ったデバイスは、保守部品としての再利用(リユース)されたり、リサイクル素材としての再生されたりする。デバイスが“循環”する仕組みを整えることで、サステナビリティーに貢献しているという。
今回“卒業式”を模したイベントを開催したのは、卒業式という“分かりやすい”イベントを通して、自社のサステナビリティー活動への理解を深めてもらった上で、同社製品に関わるユーザーや顧客企業、サプライヤーにもサステナビリティーの輪を広げたいという意図があるそうだ。
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