ゾタック日本は、デジタルサイネージソフトウェアを提供する「カテナス」と共同でブース展開をしていた。
“デジタルサイネージ”は、目を引くコンテンツや発信したい情報をディスプレイに表示するメディアの総称だ。SDメモリーカードやUSBフラッシュメモリ、HDMI接続したミニPCなどに保存したコンテンツを表示できる。
しかし、ローカルにコンテンツを置いておけば、差し替えには人手がかかる。その手間を軽減するのがデジタルサイネージソフト「KI Sign」シリーズだ。その中の「LAN Manager」は、それ以外の特別なソフトを必要とせず、ネットワーク上のデジタルサイネージ表示をコントロールできる。
Windows標準のエクスプローラーで、サイネージ用コンテンツのフォルダーに表示したいコンテンツをドラッグ&ドロップするだけで、接続されたデジタルサイネージでコンテンツの書き換えを行える。
ファイル名を工夫すれば、表示する時間を予約することも可能だ。場所によって異なるコンテンツを表示したいのであれば、サイネージごとにフォルダーを作っておけば良い。CMS(Contents Management System)の知識が不要で、引き継ぎの手間もかからない。もちろん、コンテンツの入れ替えのためにあちこち走り回る必要もない。
デジタルサイネージ用のディスプレイと接続しているのが、ゾタック日本の組み込み用ミニPC「ZOTAC ZBOX PRO」シリーズだ。
例えば、「ZOTAC ZBOX PRO PI336 PLUS」であれば、約76(幅)×115(奥行き)×26.7(高さ)mmというコンパクトなボディーにIntel Celeron N6211(2コア2スレッド)のCPU、8GBのメモリ、128GBのストレージ(eMMC 5.1)を搭載しており、HDMIとDisplayPortの2画面出力が可能だ。VESAマウント取り付け穴が用意してありディスプレイの裏側に取り付けておけるので、デジタルサイネージとの相性もぴったりだ。
ファンレスで動作し、−20度〜45度の環境で利用できてメンテナンスの手間もかからない。
同じサイズ感で、CPUにIntel N100(4コア4スレッド)、8GBのメモリ、ストレージは256GB(M.2 NVMe SSD)を搭載した「ZOTAC ZBOX PRO PI339 pico PLUS」、約147.2(幅)×147.2(奥行き)×31.1(高さ)mmとほぼ倍のボディーサイズで、CPUにIntel Pentium N6415(4コア4スレッド)、メモリ16GB、ストレージは256GB(M.2 NVMe SSD)の「ZOTAC ZBOX PRO edga CI342」も展示していた。これらは、仕様がカスタマイズ不可の製品となっている。
先述のCOMPUTEX TAIPEI 2024に展示し、グローバルではローンチ済みの「ZOTAC ZBOX PRO ZP-CI333 nano」、「ZOTAC ZBOX PRO ZP-S35N97P」、「ZOTAC ZBOX PRO ZRP7N3500」を国内で初展示していた。ZOTAC ZBOX PRO ZP-CI333 nanoはストレージを、ZOTAC ZBOX PRO ZRP7N3500はストレージやCPUなどもカスタマイズ可能な上位モデルになる。
また、Thunderbolt 3によるホットスワップ対応の外付けGPUボックスの「ZOTAC ZBOX PRO EGB AD」シリーズも展示していた。モデルによってNVIDIA RTX 5000 Ada/3500 Ada/2000 Adaシリーズを搭載し、ミドルクラスのモデルでもGeForce RTX 4060 Tiシリーズに匹敵する性能を持つという。
その他、デスクトップタイプの小型PC「ZOTAC ZBOX MAGNUS ONE ERP 74070C」や「ZOTAC ZBOX MAGNUS EN374070C」の姿もあった。「法人向けに展開しているが、ZOTAC直販サイトでも購入できるので、ゲーミングPCとして購入するユーザーも多い」とのことだ。
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