レノボブースでは、エンタープライズ仕様のハイエンドVRデバイス「ThinkReality VRX」などの展示が行われていた。
ThinkReality VRXはエンタープライズ向けのヘッドセットで、4つのカメラによる6DoFトラッキング、デュアル・フルカラーパススルーカメラを備える。パススルーカメラは遅延がほとんど見られず、体験した人の中には「本当は、どこか見るための穴が空いているんじゃないの?」と言う人がいるほどだ。デモ動画では、ThinkReality VRXを装着した状態で卓球を楽しむ二人組の様子が流され、遅延なく見えているのだということがよく分かった。
ThinkReality VRXは工場などでの技術トレーニング、接客や安全教育などの業務トレーニング、オンラインミーティングをよりリアルにするコラボレーションなどで利用されている。特に自動車メーカーなどの製造業では、新車を設計してマテリアルとしてのボディーを1台作るだけで相当なコストがかかる。
しかしThinkReality VRXを利用すれば、どの角度でどのように見えるのか、座席に座ったときに車外はどこまで見えるのかなどを設計データだけでチェックできる。もちろん、最終的には実際に見本を作るのだが、そこへ至るまでのコストを抑えられる。
製造業といえば、3D CADなどで作業する際に高性能なワークステーションが必要だ。しかし性能に比例して価格も高く、デスクトップタイプだと自宅にも置くこともままならない。そのため、コロナ禍にあってもワークステーションのあるオフィスに出社しないといけないという状況が生じていた。
しかし、レノボの「リモート・ワークステーション・ソリューション」を使えば、モバイルPCでオフィスにある高性能ワークステーションに接続し、まるでローカル環境のようなスピード感で作業が可能になる。Windowsが提供するリモートデスクトップと比べ、高解像度のグラフィックスを扱え、低遅延であることが特徴だ。
レノボのリモートデスクトップは一味違う。グラフィックスに特化しているため、高解像度データでも、ローカル環境で作業しているような反応速度だ。ワークステーションはスポーツカーメーカー アストンマーティンとのパートナーシップによりデザインされた「ThinkStation」だその他、同社のエッジデバイスも多数展示されていた。人流や温度/湿度を監視するのにクラウドを経由するという方法もあるが、担当者によればそれには3つのリスクがあるという。
1つ目は月額利用料がかかることで、2つ目は遅延、3つ目はセキュリティ上の不安だ。「ThinkEdge」シリーズを使えば、それらのリスクを低減できる。−20度〜70度の範囲で稼働可能(SE50を除く)なので、冷凍倉庫や金属加工工場、屋外などに設置したとしても動かなくなるリスクが少なくなる。
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