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私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? ポイントを連載で解説Copilot+ PC時代のビジネスPC選び(3/4 ページ)

» 2024年08月02日 12時00分 公開
[Yukito KATOITmedia]

GPU

 続いては、GPUについて触れていこう。ノートPCのGPUといえば、CPU内蔵のGPUが基本で、オフィススイートやWebブラウザベースの業務であれば、統合型iGPUで何も困ることはない。ただし、映像製作やイラスト制作などのクリエイティブな業務や、AIを使った開発業務を行う場合は、外付けタイプのGPUが搭載されている物が必要となる。

photo ノートPC向けの外付けGPU「AMD Radeon RX 6600M」

 イメージしづらいかもしれないが、最近ではノートPCにもGeForce RTX 40 シリーズ Laptop GPUや、AMD Radeon RXシリーズなどのdGPUが搭載されている製品も出ている。クリエイティブな業務などにデスクトップPCが必須という時代ではないことに留意したい。

キーボードなど入力デバイス関連

 続いては、文字の入力や操作に必須なキーボードやトラックパッド、有線LANや無線LANを含むインタフェース関連について触れていこう。特にノートPCのキーボードはモデルによって、オーソドックスなキー配列から特徴的なキー配列の物が展開されている。ノートPCのみで業務する場合、キー配列はできるかぎりオーソドックスなタイプの物を選びたい。

photo 同じ日本語キー配列でも、モデルによってキーの配置が異なる

 トラックパッドも、ひとくくりにできないものだ。モデルや価格帯によって操作性の違いやトラックパッド自体のサイズが変わってくる。ノートPCのみで業務する場合、このトラックパッドの操作性が業務効率やユーザー体験に直結するため、選定する際におざなりにできないので注意したい。

 ビジネス用PCとして利用する場合、有線LANの有無もオフィスのレイアウトや設備によっては非常に重要となってくる。オフィス内のどこでも無線LANが接続できるのであれば、有線LAN搭載モデルを採用する必要はないが、無線LAN環境が整っていないオフィスであれば、有線LANは必須だ。

 ノートPCの場合、有線LANを搭載したモデルがどんどん少なくなってきているので、必然的に選択できるモデルの幅が狭くなってしまうが、USB接続タイプの有線LANアダプターを配布するという手だてもあるので、メリット/デメリットを比較した上で選択するようにしよう。

インタフェース

 続いては、USBポートなどのインタフェースについて触れていこう。最近のノートPCはThunderbolt 4やUSB4(いずれもUSB Type-C)に対応したモデルも出てきている。Thunderbolt 4とUSB4について詳しい違いについては、今後の連載記事で触れていくが、概略を説明すると最大40Gnpsの転送速度と、USB PD出力に対応しているという大きなメリットがある。

photo ビジネス用PCであれば、USB Type-Aポートが搭載されているモデルを選ぶのがベターだ

 例えば、オフィスにUSB Type-C接続のディスプレイを設置していれば、USBケーブルをつなげるだけで、映像出力やノートPCへの給電が利用できるので、オフィスの机回りがスッキリする。

 とはいえ、業務利用PCとして考えた場合、オフィスにあるUSB機器との互換性を考えると、USB Type-Cポートのみではまだまだ厳しい。なので、ビジネス用PCを選択する際は、オフィスでよく利用されているUSB機器などを確認した上で、USB Standard-Aポートが必要な場合は可能な限りUSB Standard-Aポートが搭載されたモデルを選択したい。

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