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私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? ポイントを連載で解説Copilot+ PC時代のビジネスPC選び(2/4 ページ)

» 2024年08月02日 12時00分 公開
[Yukito KATOITmedia]

ディスプレイ

 続いては、ノートPCのサイズにも直接影響のあるディスプレイのサイズについて触れていこう。ディスプレイと一口に言っても、「IPS液晶」「有機EL」などパネル方式の違いや、バックライト方式の違い、色域やHDRなど、比較する項目が多数ある奥深いパーツだ。

 それぞれの詳細については今後の連載記事で詳しく掘り下げていくが、今回はもう少し簡単に触れていこう。

 ディスプレイのパネルは13型や15型など、モデルによってさまざまなサイズが用意されており、パネルサイズが大きくなればなるほど、PC本体のサイズもどんどん大きくなる。

 ノートPCに限った話で言えば、ディスプレイパネルのサイズが大きくなると、基本的に価格は安くなる。その分、PC本体のサイズも大きくなるため、頻繁にPCを持ち運ぶ職種の場合、価格だけ見てディスプレイパネルのサイズが大きい物を選ぶと、社内から苦情が出てくるだろう。

 頻繁に持ち運ぶのであれば、筆者の経験上、1.3kgぐらいなら持ち運びが苦では無くなる。これを踏まえると、基本的には14型ぐらいまでのサイズのモデルかつ重さは1.3kg以内に収まったモデルを選ぶと良いだろう。

photo モバイルノートPCで最近増えてきた14型のパネルを採用した「ASUS Chromebook Plus CX34」

ストレージ

 続いては、作成したデータやインストールしたアプリを保存するためのストレージについて触れていこう。最近は基本的に動作の速いSSDが搭載されたモデルが主流なので、快適なPC操作を実現するためにも必ずSSD搭載モデルを選ぶのが定石だ。

photo ThinkPad X13 Gen 2 AMDのように、SSDを交換できるモデルもある。

 SSD搭載モデルを選定した上で、必要なストレージ容量を選んでいくのだが、これも業務内容によって必要な容量が変わってくるため、CPUを選んだときと同じく業務の洗い出しをした上で、作成されるデータのサイズを予測して適切な容量を選ぼう。

→・私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? 〜ストレージ編〜

メモリ

 続いては、PC選びでよく論争の種となるメモリについて触れていこう。メモリはPCで処理するデータを一時的に保管しておくための場所で、主にPCの処理速度に影響を与えるパーツだ。よく作業机に例えて説明される。

photo  ThinkPad X270のように少し前のノートPCはメモリを換装できたが、最近のモデルではメモリがシステムボードに直接実装されている。

 価格の安いPCを選ぶとメモリ容量は4GBになりがちだが、ビジネスPCとして考えた場合、4GBでは既に不十分である。以前は最低でも8GBのメモリを搭載すると良いといわれていたが、最近はMicrosoftが定義した“AI PC”のメモリ要件が最低16GBに設定されるなど、徐々に必要なメモリ要件が増えてきている。

 AIを利用しなければ、メモリは16GBでなくてもよいのではと考えがちだが、最近のアプリやWebサイトで扱うコンテンツがどんどんリッチになってきている。今後ビジネスPCを選定するのであれば、このAI PCのメモリ要件である最低16GBを目安として選定したい。

→・私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? 〜メモリ編〜

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