5月に発表されたデル・テクノロジーズのCopilot+ PCは、現状で3シリーズが用意されている。いずれもQualcomm製の「Snapdragon X Elite」または「Snapdragon X Plus」を搭載するArmアーキテクチャ機だ。
それぞれどのような特徴があるのか、簡単に紹介する。
「Inspiron 14 Plus(7441)」は、個人向けのメインストリームモデルで、日本では6月28日から直販サイトで、7月6日からは一部構成限定で量販店で販売されている。
直販価格は、Snapdragon X Plus(10コアCPU)モデルが18万9800円から、Snapdragon X Eliteモデルが26万4760円からとなる。主な仕様は以下の通りで、直販サイトでは★印の付いている部分をカスタマイズ可能だ。
なお、9月下旬には、ディスプレイをタッチ非対応14型液晶ディスプレイ(1920×1200ピクセル/最大400ニト)、ボディーカラーをタイタングレーに変更した「New Inspiron 14」も登場する。SoCはSnapdragon X Plusのみで、CPUコアが10基のSnapdragon X Plus X1P-64-100の他、8基でより手頃な「Snapdragon X Plus X1P-42-100」も選べるようになる予定だ。
左側面にはUSB4端子×2とmicroSDメモリーカードスロットを備える。USB4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する「XPS 13(9345)」は個人向けのプレミアムモデルという位置付けで、先に発売済みでIntelのCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)を搭載する「XPS 13(9340)」と同一のボディーを採用している。6月18日から直販サイトで、7月6日からは一部構成限定で量販店において販売中だ。
直販価格は、タッチ非対応液晶パネルモデルが24万9980円から、タッチ対応液晶パネルモデルが27万3080円から、タッチ対応有機ELパネルモデルが26万7580円からとなる。
主な仕様は以下の通りで、直販サイトでは★印の付いている部分をカスタマイズ可能だ(選択するオプションによって、他のオプションが選択不可または限定される場合もある)。
「Latitude 7455」は、法人向けのプレミアムモデルという位置付けだ。プレミアムモデルということもあり、直販の法人モデルとしてはハイエンドな構成を選べるようになっていることも特徴となる。直販サイトでは7月2日から販売を始めており、標準構成(※1)の販売価格は35万2721円となっている。
(※1)本モデルのみ、メーカーの“お勧め”が標準構成となっている(最小構成ではないので注意)
主な仕様は以下の通りで、直販サイトでは★印の付いている部分をカスタマイズ可能だ(選択するオプションによって、他のオプションが選択不可または限定される場合もある)。
なお、メインストリームモデルの「Latitude 5455」も9月下旬以降に発売される予定で、詳細は追って発表されるという。
デル・テクノロジーズでは、これからノートPCは「NPUなし」「AI PC(40TOPS未満のNPU搭載)」「Copilot+ PC」の大きく3種類に分かれていくと見ているという。ユーザーがニーズや予算に合わせて選べるようにすべく、いずれのセグメントにも幅広いラインアップを用意していく方針だ。
「Copilot+ PC」って何だ!? 「AI PC」は早くも第2世代へ
Microsoftが提唱する「AI PC」とは何か
Dellが「Copilot+ PC」準拠の「XPS 13」「Inspiron 14 Plus」「Latitude 7455」などを発表
Dellが「Copilot+ PC」準拠の「XPS 13」「Inspiron 14 Plus」「Latitude 7455」などを発表
QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.