「ノートPC一筋」のように見えるdynabookシリーズだが、1999年にはその技術を活用した液晶一体型デスクトップPC「DynaTopシリーズ」を展開した。
DynaTopは宙に浮いたようなディスプレイや側面に配置した赤いラインなど、インテリアを意識したデザインが特徴的で、キーボードはディスプレイスタンドに重ねて収納することができる。現在でいうところの「オールインワンPC」だ。
1999年に発売されたDynaTopシリーズ。当時のWindowsデスクトップPCは、箱のような本体の上に、別体のディスプレイを載っけるというスタイルのものが多かった。そんな中で、ユニークな存在だったに違いないマルチメディア対応を意識したモデルとして2003年に登場したのが「DynaBook G7シリーズ」だ。左側面にDVDマルチドライブを1基搭載し、右側面の「マルチスタイルベイ」には追加のDVDマルチドライブの他、TVチューナー、ブリッジメディアアダプター(SmartMedia/CFカード/メモリースティックリーダー)、HDDといったオプション周辺機器を搭載できた(TVチューナーが付属するモデルもあった)。
スピーカーなどサウンド回りはHarman/Kardonの監修を受けており、当時としては非常に高音質だった。
その他、TVを楽しむことに特化したAVノートPC「DynaBook Qosmio G10シリーズ」(2004年発売)や「DynaBook Qosmio G20シリーズ」(2005年発売)、Intelが提唱する「Ultrabook」に準拠した世界最薄のモバイルノートPC「dynabook R631」(2011年発売)なども展示されていた。
なお、歴史展示コーナーからちょっとだけ離れた場所には、DynaBook J-3100 SS001と、最新のdynabook R9/Wの分解モデルが展示されている。ノートPCの“進化”ぶりがよく分かる展示なので、ぜひ見ておきたい。
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