初代LibrettoやDynaBook J-3100に会える! 「ダイナブック大作戦 in 秋葉原」で35周年を迎えたdynabookを振り返ってきた8月10日もやってます(2/4 ページ)

» 2024年08月10日 11時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

液晶一体型デスクトップPCもあった

 「ノートPC一筋」のように見えるdynabookシリーズだが、1999年にはその技術を活用した液晶一体型デスクトップPC「DynaTopシリーズ」を展開した。

 DynaTopは宙に浮いたようなディスプレイや側面に配置した赤いラインなど、インテリアを意識したデザインが特徴的で、キーボードはディスプレイスタンドに重ねて収納することができる。現在でいうところの「オールインワンPC」だ。

DynaTop 2000 1999年に発売されたDynaTopシリーズ。当時のWindowsデスクトップPCは、箱のような本体の上に、別体のディスプレイを載っけるというスタイルのものが多かった。そんな中で、ユニークな存在だったに違いない

マルチメディア強化型ノートPCも

 マルチメディア対応を意識したモデルとして2003年に登場したのが「DynaBook G7シリーズ」だ。左側面にDVDマルチドライブを1基搭載し、右側面の「マルチスタイルベイ」には追加のDVDマルチドライブの他、TVチューナー、ブリッジメディアアダプター(SmartMedia/CFカード/メモリースティックリーダー)、HDDといったオプション周辺機器を搭載できた(TVチューナーが付属するモデルもあった)。

 スピーカーなどサウンド回りはHarman/Kardonの監修を受けており、当時としては非常に高音質だった。

「DynaBook G7」 DynaBook G7
Herman Kardon スピーカーの監修はHarman/Kardonだ

 その他、TVを楽しむことに特化したAVノートPC「DynaBook Qosmio G10シリーズ」(2004年発売)や「DynaBook Qosmio G20シリーズ」(2005年発売)、Intelが提唱する「Ultrabook」に準拠した世界最薄のモバイルノートPC「dynabook R631」(2011年発売)なども展示されていた。

「Qosmio G10」 Qosmio G10は、DynaBook G7の後継モデルともいえる存在で、スピーカーは引き続きHarman/Kardonによる監修を受けていた
「Qosmio G20」 Qosmio G20
「dynabook R631」 dynabook R631は、登場当時における世界最薄Ultrabook(ノートPC)だった
「dynabook R631」は薄い dynabook R631の薄さ。お分かりいただけるだろうか?

 なお、歴史展示コーナーからちょっとだけ離れた場所には、DynaBook J-3100 SS001と、最新のdynabook R9/Wの分解モデルが展示されている。ノートPCの“進化”ぶりがよく分かる展示なので、ぜひ見ておきたい。

1989年と2024年のdynabookの中身比較 初代DynaBookと最新のdynabookの中身の展示。基板の大きさ、バッテリーサイズ、ディスプレイの解像度など、35年でこれだけ変わるのか、ということを見て理解できる

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