レノボの14.5型Copilot+ PC「Yoga Slim 7x Gen 9」を試す 静音/長時間駆動にワンランク上のビジュアルとサウンドが魅力!(2/4 ページ)

» 2024年09月05日 17時00分 公開
[マルオマサト,ITmedia]
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SoCは「Snapdragon X Elite(X1E-78-100)」

 SoC(System-On-a-Chip)は、Qualcommの「Snapdragon X Elite(X1E-78-100)」を採用する。4モデルあるSnapdragon X Eliteの中で一番下のグレードに当たるもので、CPUコアのうち2コアのみ一層ブーストする機能が省かれている。過去にレビューしたASUS JAPANの「Vivobook S 15(S5507QA)」や、日本HPの「HP OmniBook X AI PC」も、同じSoCを採用している。

 本SoCのCPUコアはQualcommが新開発した「Oryon(オライオン)」を12基搭載し、最大3.4GHzで駆動する。キャッシュは42MBだ。ピーク時に45TOPS(毎秒45兆回の処理)のAIパフォーマンス備えるNPU「Hexagon(ヘキサゴン)」や、ピーク時に3.8GFLOPSの浮動小数点演算をこなせるGPUコア「Adreno(アドレノ)」も統合している。

 メモリはLPDDR5X-8448をオンボードで32GB搭載する。ストレージはPCI Express 4.0 x4対応の1TB SSDを備える。なお、本機は直販サイトでカスタマイズ(CTO)モデルも購入可能で、ここでは16GBメモリ構成や、512GB SSD構成も選べる。

CPU-Zの表示 SoCはSnapdragon X Elite(X1E-78-100)を搭載する
DXDIAGの表示 GPUコアの「Adreno」は、DirectX 12対応だ。ピーク時の浮動小数点演算性能は最大3.8GFLOPSとなる
CDI 「CrystalDiskInfo 9」でSSD情報を表示。Micron製のモジュールを搭載していた
CDM 「CrystalDiskMark 8」で上記のSSDのパフォーマンスをチェック。PCI Express 4.0 x4接続としては妥当だ

新しいAI体験ができる「Copilot+ PC」

 Snapdragon X Eliteを搭載し、キーボードにCopilotキーを備える本製品は、Microsoftが定めた要件を満たす「Copilot+ PC」だ。Copilot+ PCには、OS標準のローカルAI機能が導入されており、NPUを活用した高度なカメラ効果や画像生成など、新しいAI体験ができるようになっている。

 ただし、Snapdragon X EliteのCPUコアはArmアーキテクチャであり、OSもArm版Windows 11だ。このArm版Windows 11は、いわゆる「普通のWindows 11(x64版Windows 11)」とUI(ユーザーインタフェース)こそ共通だが、プログラムの命令構造が異なっており、互換性に課題が残っている。

 一応、従来のx86(32bit)/x64(64bit)アプリもエミュレーションで動作するようになっているが、一部動作しないアプリがある他、x64アプリとArmネイティブアプリとの相互運用ができない(「Arm64EC」対応アプリを除く)。具体的な事例でいうと、アドビの「Adobe Creative Cloud」を構成するアプリのうち「Premiere Pro」や「Illustrator」などが利用できない他、x64エミュレーションで動作する日本語IMEは、ArmネイティブのOS標準アプリで利用できない(参考記事)。

NPU Snapdragon X Eliteシリーズは、45TOPSの演算能力を備えるNPUコア「Qualcomm Hexagon」を統合している
フォトアプリ 「フォト」アプリには、気軽に何度でも画像生成遊びができる「Image Creator」が導入されている
ペイント 「ペイント」アプリには、スケッチから画像を生成できる「Cocreator」が導入されている
ライブキャプション Copilot+ PCが使える新しい「ライブキャプション」では、旧来の字幕表示機能だけでなく、NPUを使ってリアルタイムに翻訳字幕を表示できる(翻訳先は現状英語のみ)
Windows Studio Effects AIを活用した高度なカメラ効果をリアルタイムで適用できるWindows Studio Effects

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