Lenovoは9月5日(中央ヨーロッパ時間)、例年IFAが開催されているドイツの首都ベルリンにおいて「Lenovo Innovation World」を開催し、同社の最新PC戦略ならびに製品群を発表した。
それに合わせ、実際に市場投入される製品とは別に、最新のアイデアや技術を盛り込んだ「“コンセプト(Proof of Concept)”モデル」も公開しており、今回はこの「Lenovo Auto Twist AI PC」を動画で紹介したい。
いわゆる「AI PC」が各社からリリースされて百花繚乱(りょうらん)の昨今だが、Lenovoは最新の「Lunar Lake」(開発コード名)こと第2世代のCore Ultraプロセッサを搭載したPCを「Aura Edition」とし、さまざまなソフトウェア機能を組み合わせて他社との差別化を図っている。
この他、AMDやQualcommのプロセッサを採用したAI PC製品群の数々もアップデートされている。一方で、以下で紹介する「Lenovo Auto Twist AI PC」は、これら一連の製品群とは別に用意されたユニークなコンセプトモデルだ。
コンセプトモデルの「Lenovo Auto Twist AI PC」とは異なり、実際に市場で展開される新モデルは「Lenovo Innovation World」(日本時間で6日午前0時スタート)にて発表されるAuto Twist AI PCの特徴は、クラムシェル型のボディーにあるヒンジ部分に専用のモーター装置を搭載した点で、ディスプレイ部の開閉から回転までを自動で行える。これに音声コマンドを加えることで、例えばユーザーが手を触れずに画面を自動的に開閉したり、自動的にタブレットモードへと移行したりできる。
加えて、内蔵のWebカメラを使ってユーザーの動きを追跡する形でディスプレイの向きや前後の角度を自動的に調整したり、1周回ってのパノラマ撮影や、画面を相手側に見せる形でのプレゼンテーションモードへの移行、そしてユーザーが机を離れたときに自動的に画面を閉じたりするといった動きが可能だ。
あくまでコンセプトモデルであり、機能的には「モーターを使って画面が自動的に動く」という範ちゅうにとどまるが、音声入力や画像認識などAI機能の発展によって可能になった要素をトッピングすることで、新たな可能性を開けるようになったという点が大きい。
なお、現状では音声入力は英語と中国語のみとなるが、今後Twistの機能の一部などが市販製品に反映されることになった場合、順次ローカル言語への対応も行われていくという。
モーターによる自動駆動で、Twistが展開可能な7種類ほどのモードがあると同社は説明するが、そのコンセプトのアピールのためか「ダンシングモード」と呼ばれるものがセットされており、実際に3台のTwistがコマンドに合わせて踊り出すデモが披露されていた。
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