ニトリもIKEAも本気を出してきた! 「東京ゲームショウ2024」でゲーム環境を引き上げるキーボードやマウス、快適グッズをあれこれを見てきた(3/3 ページ)

» 2024年09月28日 06時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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ニトリ:3年連続出展で“マジ”なゲーミング家具を展開

 家具で知られるニトリは、地味に3年連続で東京ゲームショウへ出展している。今回は、ブースを4つの部屋に見立てた展示を行った。

ニトリ ニトリブース

 1つ目は「夫婦またはカップルで利用する部屋」で、ゲーミングデスク(GM002 118シリーズ)とゲーミングチェア(GM709シリーズ)のブラックとホワイトを用意していた。

 この展示では「ブラックのデスクにホワイトのチェア」「ホワイトのデスクにブラックのチェア」を組み合わせているが、これは2人の関係性が良好であることを示すための演出とのことだ。

カップル部屋 夫婦またはカップルで利用することを想定した部屋に展示してあったホワイトのゲーミングデスク

 2つ目は「自分の世界に没入できるゲーム部屋」というコンセプトの展示で、単身世帯を想定しているそうだ。

自分の世界に没入 単身なら、こんな部屋づくりも“アリ”だろう

 3つ目は、昨今増加傾向にある「女性配信者の部屋」を模した展示だ。こちらはカラーをホワイトで統一しており、ゲーミングチェア(GM715 WH)に座ると、ふわふわな背もたれと窓風ディスプレイが写るようにWebカメラを取り付けている。

 こんな部屋から配信されたら、プレイヤーが多少のミスをしても「イイヨイイヨー」と温かい目で見守ってもらえそうだ。

女性配信者部屋 言い方を選ばなければ、結構あざとい感じのするコーディネートだが、かわいいもの好きな男性にもアリなような気がする
着席したところ もちろん、似合うかどうかは配信者による

 4つ目は、「ゲームの世界を再現した趣味全開の部屋」を模した展示となる。この展示はカプコンとコラボレーションしており、“一狩り”行きたくなるような実物大ソードや、野営したくなるようなマンガ肉も置かれている。

 部屋の中心に据えられているのは、ゲーミングL型コーナーデスク(GM003 160 BK/RE)だ。

ゲームの世界を再現 ゲームにどっぷり浸かることができそうなスペースが構築されている
巨大ソード カプコンとのコラボレーションで、モンスターハンターに出てきそうな巨大ソードが置かれている
マンガ肉 いい感じに焼けたマンガ肉(の模型)も置かれている

 今回のニトリブースの展示は、「本気を出してきた!」と感じざるを得ない。フォトスポットとしても優れている。

IKEA:TGS2024会場に店舗がやってきた?

 ニトリブースの通路を挟んだ隣には、リーズナブルでおしゃれな北欧デザインファニチャーで知られるIKEA(イケア)のブースがある。

 IKEAのリアル店舗では、大型なものを中心に“実際の利用シーン”を想定したような展示がなされることが多い。TGS2024でも、店舗と同様のポリシーで展示を行っている。

イケア イケアブース

 ロフトベッド「スヴェルタ」は、子ども部屋に設置するものだと考えがちだ。しかし、今回はベッド下のスペースをアレンジして、ゲームコーナーとして整備していた。これは“さすが”とうなってしまった。

ロフトベッド ロフトベッドを活用したゲーミングスペース

 持ち寄ったポータブルゲーム機で遊んだり、ゲーム後にくつろいだりするためのスペースとしてのリビングの提案も行っていた。

 キャスター付きシェルフユニット「ブレンボール」にドリンクやスナックを置くという発想に“なるほど”と思ったら、側面にバンドを着けることでポータブルゲーム機やケーブル類を収納するというアイディアに“すげー”と驚かされた。

リビングルームのすすめ ゲームを楽しむ人たちが集まりそうなリビングの提案
片付けも簡単 散らかさないコツはすぐに片付けられるようにしておくことだと聞いたことがある

 店舗と同じノリで展示しているということは、各展示には価格付きの商品タグも取り付けられている。新製品には「New」のタグもある。いくらで買えるのか、パッと分かるのはいいことだ

商品タグ イケア店内と同じ商品タグがつけられていた

宮地楽器:いくら騒いでも音が漏れない「防音ブース」を展開

 ゲーム配信者であれば、周囲の音が配信に入り込むのを防ぎたいだろう。そのようなニーズにぴったりなのが、宮地楽器ブースで展示されている「VERY-Q Plus Gaming Booth(ベリークプラス ゲーミングブース)」だ。

宮地楽器 宮地楽器ブース

 VERY-Qは宮路楽器が販売している防音/吸音資材のブランドで、VERY-Q Plusは遮音性や耐久性を向上したブースタイプのハイランク製品という位置付けだ。その名の通り、VERY-Q Plus Gaming Boothはゲーミング用途に最適された防音ブースとなる。

「VERY-Q Plus Gaming Booth」 VERY-Q Plus Gaming Boothの外観。柔らかい素材でできているので壁や床を傷つけない

 VERY-Q Plus Gaming Boothは、自宅に約1.2畳のスペースがあれば設置できる。内部では音の反響がなく、ゲームでも映画でも圧倒的な没入感を得られる。重さは約83kgで、賃貸住宅にも設置可能だ。1人でも組み立てられるように工夫もされている。

 「防音ブースということはお高いんでしょう?」と思われがちだが、標準価格は税と送料込みで59万9500円と、広さを考慮に入れると比較的手頃だ。

 実際に入ってみたところ、ゲームショウならではのにぎやかな音がほとんど入ってこない。これなら、半端ない没入感を得られるだろう。大音量で動画を流したままブースの外に出てみたが、外への音もれもほとんどない。ゲーム配信や動画視聴、またオンラインミーティングなどにも便利そうだ。

1.2畳でこの広さ 1.2畳でこの広さ。書斎としても使えそうである

 ちなみに、本製品にはよりコンパクトな0.8畳モデルもあり、ブースに展示されている。広さが気になる人は、ぜひ宮地楽器ブースを訪れてみてほしい。

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