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天空がパワフルかつ拡張性の高い小型ノートPC「GPD Pocket 4」を2025年2月に発売 14万6700円から(予約で3000円引きに)

» 2024年12月06日 18時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 天空は12月6日、中国Shenzhen GPD Technology(GPD)製小型ノートPC「GPD Pocket 4」を2025年2月に発売することを発表した。最小構成の想定価格は14万6700円で、予約購入すると3000円引きとなる他、公式サイト(※1)で予約購入するとオリジナルグッズも贈呈される。

(※1)GPD Direct、ハイビーム通販サイト

GPD Pocket 4 GPD Pocket 4

「GPD Pocket 4」の概要

 GPD Pocket 4は、GPDの小型ノートPC「GPD Pocket」の第4世代モデルとなる。先代の「GPD Pocket 3」のデザインコンセプトはおおむね受け継ぎつつ、より大きな画面と、よりパワフルなAPU(GPU統合型CPU)を搭載したことが特徴だ。

並べてみる 左が先代のGPD Pocket 3、右が新しいGPD Pocket 4だ。GPD Pocket 4は「ひと回り大きくなったGPD Pocket 3」という印象を受けるが、よく見ると電源ボタン(指紋センサー付き)が本体の前面右側移動し、そのスペースにGPDロゴがあしらわれるなど、細かい点の変更も多い

 従来のGPD Pocketと同様に、本製品は「通常よりもさらにコンパクトなノートPCを求めるビジネスユーザー」がメインターゲットだ。ただし、APUの強化とメモリの増量によってモバイルワークステーション的な使い方をしたい人、あるいはカジュアルなポータブルゲーミングPCを求める人も“視野”に入った。

ビジネス GPD Pocketシリーズは、GPD製品の中でもビジネスユーザーの比率が高いのだという。APUのスペック向上とメモリの増量によってさらなるニーズの“深掘り”しようとしている

 先代と同様に、背面右側には拡張モジュールスロットが用意されている。標準ではmicroSDメモリーカードリーダーが搭載されているが、用途に応じて別売のモジュールと換装可能だ。モジュールはGPD Pocket 4専用で、以下のものが用意される。なお、GPD Pocket 3用とは互換性がない。

  • EIA RS232モジュール:想定価格2800円
    • RS-232C(シリアル)ポートが必要な用途向け
  • KVMモジュール:想定価格8800円
    • 他のPCのキーボード/マウス操作や映像入力をするためのモジュール
    • USB Type-C端子(キーボード/マウス用)とHDMI入力端子を装備
    • サーバの管理用とでの利用を想定
  • 4G LTEモジュール:想定価格1万8900円
    • モバイル通信(LTE)を利用するためのモジュール
    • ユーザーからの要望が多かったことから発売決定
    • SIMフリー(nanoSIMスロット付き)
LTEモジュール 背面右側の拡張スロットに搭載できる「4G LTEモジュール」は、ユーザーからのリクエストが多かったことから用意したという
おなじみのものも 先代と同様に「EIA RS232モジュール」(上)と「KVMモジュール」(下)も用意されるが、先代とじゃ互換性がないため、本機で使いたい場合は買い直す必要がある

 日本では、搭載するAPUやストレージ/メモリ容量が異なる以下の3モデルが用意される。先述の通り、予約すると下記の価格から3000円引きで購入可能だ。

  • エントリーモデル:想定価格14万6700円
    • APU:Ryzen 7 8840U(8コア16スレッド)
    • メモリ:16GB(LPDDR5X)
    • SSD:1TB(PCI Express 4.0接続)
  • 中位モデル:想定価格19万9970円
    • APU:Ryzen AI 9 365(10コア20スレッド)
    • メモリ:32GB
    • SSD:2TB(PCI Express 4.0接続)
  • 上位モデル:想定価格24万4900円
    • APU:Ryzen AI 9 HX 370(10コア20スレッド)
    • メモリ:64GB
    • SSD:2TB(PCI Express 4.0接続)

 ディスプレイはタッチ操作対応の2560×1600ピクセル/最大144Hz駆動の8.8型液晶を備える。回転ヒンジを備えているので、タブレットのように使うことも可能だ。ペン入力への対応も検討されたが、本体構造の制約から今回は見送ったという。

 ディスプレイの左側には約500万画素のWebカメラを備えている。本製品はAPUにNPUも統合されているため、「AI PCならではのオンラインミーティング機能にも対応できる」としている。

ヒンジ 回転式ヒンジを備えているので、このようなスタイルでゲームを楽しむこともできる。中位モデル以上であれば内蔵GPUも比較的高性能だ
タブレットスタイル 画面を反転させて閉じればタブレットスタイルでも使える

 ポート類は左側面にHDMI出力端子、USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子を、右側面にUSB 2.0 Standard-A端子と3.5mmイヤフォン/マイク端子を、背面に有線LAN端子(2.5GBASE-T)、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子、USB4端子と、拡張モジュールスロットを備える。

 USB 3.2 Gen 2 Type-C端子とUSB4端子は、USB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。拡張モジュールスロットには、先述の通りmicroSDメモリーカードリーダーが標準装備される。ワイヤレス通信はWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応する

 内蔵スピーカーは2W×2で、DTS:Xによるサラウンド再生にも対応する。電源ボタンには指紋センサーが統合されており、Windows Helloによる生体認証も可能だ。

左側面 左側面の様子
右側面 右側面の様子
背面 背面のUSB Type-Cポートは、ユーザーからの要望から背面に集中配備したという
底面 底面の様子
キーボード キーボードは米国英語(US)配列ベースで、横幅の都合で一部が変則的になっている。LEDバックライトも備えている

 ボディーサイズは約206.8(幅)×144.5(奥行き)×22.2(厚さ)mmで、重量は約770gだ。バッテリー容量は約45Wh(定格値)だ。

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