AMDは1月6日(米国太平洋時間)、新GPUアーキテクチャ「RDNA 4」と、同アーキテクチャを採用するGPUの第1弾「Radeon RX 9070」「Radeon RX 9070 XT」を発表した。両GPUを搭載するグラフィックスカードは、2025年第1四半期にパートナー企業を通して発売される予定で、詳細は発売が近づいたら改めて説明するという。
RDNA 4は、現在「Radeon RX 7000シリーズ」や「Radeon PRO W7000シリーズ」で使われている「RDNA 3アーキテクチャ」の後継アーキテクチャで、より微細な4nmプロセスを採用している。現時点でアーキテクチャの詳細な説明はないが、RDNA 3比で以下の特徴を備えているという。
RDNA 4の登場に合わせて、AMDの超解像技術「FidelityFX Super Resolution(FSR)」も第4世代(FSR 4)に進化する。その特徴は以下の通りだ。
なお、AMDの説明によると、FSR 4は既に「FSR 3.1」に対応しているゲームならアップグレードで対応可能だそうだ。
余談だが、RDNA 4アーキテクチャのリリースに当たり、AMD Software(旧Radeon Software)に対して「Adrenalin AI」なる生成AI機能を実装するという。画像生成の他、ローカル文章ファイルの要約やチャットボックス形式でのAMDへの質問に対応するそうだRDNA 4アーキテクチャのGPUは、全体としては「Radeon RX 9000シリーズ」と呼ばれる。先代の「Radeon RX 7000シリーズ」から1000飛ばしになるのは、Ryzen AI Maxプロセッサの内蔵GPUが「Radeon 8000Sシリーズ」という名称で、混乱を避ける目的がある。
また、Radeon RX 9000シリーズからモデルのランクを示す数字が「百の位」から「十の位」に変更されている。これは競合のNVIDIAのモデル名のルールに合わせた取り組みだという。
APU(GPU統合型CPU)で「8000」を使ってしまったことから、新シリーズはRadeon RX 9000シリーズとなった。併せて、競合との比較をしやすくするためにGPUのランクを示す数字を十の位に移したこのルールに従うと、Radeon RX 9070/9070 XTはWQHD(1440p/2560×1440ピクセル)のゲーミングに最適化されたGPUということになるが、今回の発表会ではスペックに関する説明はなかった。続報を待ちたい。
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