本機は1kgを切る軽量ボディーでありながら、70Whと大容量のバッテリーを内蔵している。公称の駆動時間は、同社の独自基準で約29時間と長い。条件を見ると、画面輝度150ニトで通信機能が無効、フルHDの動画再生などとなっており、インターネット接続が前提の実使用時間は公称値より短くなる可能性が高いが、それは後ほど検証しよう。
ちなみに、JEITA基準での駆動時間は試用時点では「測定中」だった。
付属のACアダプターは、USB Power Delivery(PD)対応で最大出力は90Wだ。本体左側面にある2基のUSB Type-C端子(USB4対応)はどちらも充電端子として利用できる。
通信機能は、Wi-Fi 7対応の無線LANとBluetooth 5.4を標準で装備している。端子類も2基のUSB4対応USB Type-Cに加え、USB 3.2 Gen 2 Standard-A、HDMI出力、ヘッドセット(ヘッドフォン兼用)端子など、実用十分な内容だ。
その一方で、ビジネス向けPCの多くが装備するセキュリティロック・スロット(盗難防止用ワイヤー)は省かれている。
ディスプレイ上部には約207万画素のWebカメラ、顔認証用IRカメラ、アレイマイクを内蔵する。Snapdragon X Eliteが統合するNPUを活用したOS(Arm版Windows 11 Home)標準の高度なカメラ効果(Windows スタジオ エフェクト)や、AIノイズキャンセリング機能を利用できる。
本機が採用するディスプレイは14型の有機ELで、画面解像度は1920×1200ピクセル(WUXGA/アスペクト比16:10)となる。色域はDCI-P3 100%に対応しており、素子自体が発光し、緻密な制御ができる有機ELディスプレイならではの黒の締まった鮮やかな映像、優れた色再現性、階調表現を楽しめる。
キーボードには、Copilotキーが用意されている。実測のキーピッチは約19(横)×18(縦)mmとゆとりがあり、スイッチの感触も良好だ。青色LEDのバックライトも内蔵する。
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