「ZenBook SORA UX3407」シリーズはArm版Copilot+ PCの大本命か 日本市場向けに開発された1kg切りモバイルPCの実力を検証する(3/3 ページ)

» 2025年02月04日 16時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

薄型軽量でもパワフルなパフォーマンス

 ここからは、ベンチマークテストの結果を掲載する。基本的にMyASUSユーティリティーで選べるファンモードは「フルスピード」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」で計測している。

ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 テストに利用した機材
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 特に言及がない限り、MyASUSユーティリティーのファンモードは、電源接続時「フルスピード」、バッテリー駆動時「スタンダード」で行っている
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 Windows 11の電源設定は、電源接続時が「最適なパフォーマンス」、バッテリー駆動時が「バランス」で測定している

 Snapdragon X Elite搭載機は想定している熱設計の幅が広いため、製品によって実際に発揮できるパフォーマンスが異なる傾向が強いが、本機はX1E-78-100搭載機の中でもトップクラスだ。

 CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)では、SoCが同じでより大きなフォームファクター(15型、約1.42kg)のVivobook S 15 S5507QAとほぼ同等のスコアだ。マルチスレッド性能のテストではCore Ultra 7 258V搭載の「Vivobook S 14 S5406SA」を圧倒し、Ryzen AI 9 HX 370を備えた「ZenBook S 16 UM5606WA」のスコアも上回っている。

 その他のテストでも、Vivobook S 15 S5507QAと同じかそれ以上のスコアをマークしており、Snapdragon X Elite(X1E-78-100)のポテンシャルをフルに発揮できていることが分かる。

 その分、フルスピードモードでの動作音はかなり高いが、ファンの動作音を抑えるスタンダードモードやウィスパーモードが用意されているので、使い分ければ良いだろう。

 PCMark 10 Applications Battery Lifeで計測したバッテリー駆動時間は20時間25分(残量100%から2%まで)だった。ASUS独自基準による公称値(約29時間)には及ばないものの、十分に長い駆動時間を記録した。

ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)のスコア。1kgを切るボディーながら約1.42kgのVivobook S 15 S5507QAと互角のスコアだ
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 Geekbench 6のスコア比較。ここではどのテストでもVivobook S 15 S5507QAを上回っている
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 PCMark 10 Applicationsのスコア比較。少しバラ付きがあるが、Vivobook S 15 S5507QAに近い総合スコアだ
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 PCMark 10 Applications Battery Lifeの結果。MyASUSユーティリティーのファンモード「スタンダード」、Windows 11の電源設定「バランス」で実施。バッテリー残量100%から2%までで20時間25分駆動した
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 3DMarkのスコア比較
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマークのスコア(ノートPC標準/1920×1200ピクセル/フルスクリーン)
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 動作音の測定結果(室温20度/暗騒音30.9dB)。フルスピードモードでの高負荷時はかなり高いが、スタンダードモードでは標準的な水準になり、ウィスパーモードでは常時静音だった
ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 CINEBENCH 2024のCPUテスト実行開始後約10分の時点でFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温20度)。キーボード奥を中心に高温になっているが、パームレストは最大でも31度以下とクールな状態だ

Arm版Copilot+ PCの大本命か

 ZenBook SORA UX3407の魅力は、1kgを切る超軽量なボディーだ。既存のSnapdragon X Eliteを搭載したCopilot+ PCは、1.3〜1.5kgくらいの重量でモバイル向けとしては少し重めの製品が多かっただけに、ようやく日本のモバイルPC市場にフィットする製品が登場してきたという感想だ。

 既にSnapdragon Xシリーズを採用したCopilot+ PCを複数日本市場へ投入しているASUS JAPANの製品だけに、本機の完成度も非常に高い。x64版CPUを搭載するPCに比べてユーティリティーの機能が乏しいということもなく、Snapdragon X Eliteの高いパフォーマンスもバッテリー効率もしっかりと生かすことができている。Ceraluminum(セラルミナム)素材の採用による見た目の美しさや耐摩耗性、上質感も大きな付加価値だろう。

 本機の直販価格は、Microsoft 365 Basic(1年間使用権)+Office Home & Business 2024(デジタルアタッチ版)が付属する関係で26万9800円だが、同アプリを省いたモデル(UX3407RA-HA32570BEおよびUX3407RA-HA32570GR)なら21万4800円、さらにSSDの容量を1TBとしたモデル(UX3407RA-HA32170BEおよびUX3407RA-HA32170GR)なら22万4800円だ。

 ちなみに、下位となるZenBook SORA UX3407QAシリーズの直販価格は、17万9800円〜20万9800円とさらに安い。

 加えて、2月5日から3月31日の期間限定で、Zenbook SORA UX3407シリーズを購入して応募すると1万円相当(学生は2万円相当)の選べるデジタルギフトを必ずもらえるキャンペーンも開催される(詳細はキャンペーンサイトをチェックしてほしい)。

 Armアーキテクチャ/Arm版Windows 11搭載機ゆえの互換性の課題には留意が必要だが、それを承知で選択するユーザー、特に持ち運んで使いたいユーザーにとっては、大本命といえる存在だろう。

ASUS JAPAN AI PC Copilot+ PC ZenBook SORA UX3407 A14 モバイルPC 1kg以下 QualcommのSoC採用モデルのバリエーションが着実に広がっている
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月12日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  3. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  4. マウス社長が3日間“フル参戦”した理由とは? 大阪・梅田のど真ん中で起きた“eスポーツ×地域振興”の化学反応 (2026年02月11日)
  5. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  6. ソニーが「Blu-ray Discレコーダー」の出荷と開発を終了 代替の録画手段はある? (2026年02月09日)
  7. 32GBメモリが6万円切り、2TB SSDは3.3万円から 価格上昇が続くアキバで見つけた高コスパパーツ (2026年02月07日)
  8. ASRock、“CPU起動トラブルを解決”するSocket AM5マザー用のβ版BIOSを公開 (2026年02月10日)
  9. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  10. 梅田の街がeスポーツに染まった3日間――「Osaka GeN Scramble」で見えた、地域とデバイスが融合する最新イベントの形 (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年