WD_BLACK SN7100の紹介が一通り終わったところで、2TBモデルのパフォーマンスをベンチマークテストアプリ「CrystalDiskMark 8.0.6」を使ってチェックしてみよう。
今回は、2022年に発売された「ThinkPad X13 Gen 3」(Core i7-1280P/32GBメモリ)に本製品を組み込んだ上で、組み込み前に作っておいたリカバリーイメージ付きの「回復ドライブ」でWindows 11 Pro(バージョン24H2)を改めて導入してからテストを行っている。
CrystalDiskMark 8.0.6の計測モードは「NVMe SSD」で、それ以外の設定は標準通りとした場合の主な結果は以下の通りだ。
一部のSSDは、ハードウェアベースのデータ圧縮機能を備えていることがあり、データの内容によっては実際よりも“高速に”読み書きできる。そのため、データ圧縮が効かないようにすべく、テストデータを全て「0x00(0 Fill)」としたテストも実施した。主な結果は以下の通りだ。
「0x00」のオン/オフでどちらも、結果は大差なかった。シーケンシャルの読み出しについては公称スペックの95%の性能、書き込みは92%の性能となった。
想定よりも若干低いものの、以前の「WD BLUE SN5000」(1TBモデル)のレビューと見比べれば分かる通り、いずれもPCI Express 4.0 x4接続のSSDとしては十分に高速といえる。放熱をもっとしっかりとすれば、公称の性能に近づくと思われるが、時間の都合で追加の検証までは行えなかった。
本製品は、DRAMレスながらもPCI Express 4.0 x4の限界に近い読み書き速度を実現しているという点が“キモ”だ。今回のテストではピーク時のモジュール温度は50度台前半(S.M.A.R.T.による計測時)だった。PCI Express 4.0 x4対応のSSDが出始めた頃を思い出しつつ、「結構スピード出るのに、そんなに熱くならないんだな……」と感慨にふけってしまった。
ノートPCだけでなくデスクトップPCでも、特にOS起動用のストレージとしてWD_BLACK SN7100は有力な選択肢となりそうだ。
WDブランドのSSDのユーティリティーアプリ「Dashboard」は、WD_BLACKブランドの製品を使うと専用デザインとなる。データをガンガン読み書きしてもモジュール温度は50度台前半に収まっていた
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