クローニングが終わったら、移行先の新しいSSDをPC(ThinkPad X13 Gen 3)に戻す。基本的に、外す時と逆の手順で作業を進めればいい。
電源を入れて、新しいSSDで起動できれば作業は完了だ。もちろん、問題なく起動できた。
移行先のパーティション情報を「ディスクの管理」ウィンドウで確認する。先述の通り、移行元のSSDとの容量差は「未割り当て領域」として認識されている。しかし、約2.7TBの空き領域が出現するのは、気持ちの良いものだWD BLUE SN5000(1TB)は、PCにおいて公称スペックとほぼ同じパフォーマンスを発揮できている。
M.2 NVMe SSDクローンBOXは、2基のM.2スロットをそれぞれ“独立した”USBストレージとして認識させることができる。1基のみ使う場合はSOURCEとTARGET、どちらのスロットを使っても構わない。2基使う場合は、基本的にTARGET側に入れたSSDの方に若いドライブレターが割り振られる。
接続規格はUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2)となるため、最大速度は読み書き共に毎秒1000MB前後となる。「余ったSSDを外付けストレージとして使いたい」というニーズはもちろん、「とにかく容量の大きいストレージを作りたい!」という要望も満たせる。
参考に、WD BLUE SN5000(1TB)を本ケースでUSB接続した場合のCrystalDiskMark 8.0.5の計測結果を貼っておく。USB 10Gbps接続なので、さすがに本領発揮とは行かないが、そこそこ速いストレージとして運用できるのはありがたい筆者は普段、SSDの換装時にOSのクリーンインストールをすることが多い。しかし、データの書き戻しやアプリの再インストールの手間は、以前と比べると楽になったとはいえ残っている。
その点、M.2 NVMe SSDクローンBOXを使えば、SSDの着脱時間を含めても30〜40分程度で換装作業が完了する。これは非常に楽でよい。今後は、ディスククローニングデバイスを使って環境移行しようかどうか、迷うところである。
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