5000回繰り返して使えるというエレコムの「ナトリウムイオンモバイルバッテリー」を試して分かったこと(4/4 ページ)

» 2025年03月13日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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ナトリウムイオン電池を使ったモバイルバッテリーの実力は?

 今回、製品サンプルとしてDE-C55L-9000を利用する機会があったので、短い時間ではあるが、持ち歩いて試してみた。また、重さや外観を自宅にある既存のモバイルバッテリーと比較してみよう。

DE-C55L-9000のパッケージ 「DE-C55L-9000BK」のパッケージ。サンプル品はブラックカラーだ
内箱 箱を開けるとシンプルな本体保護のための内箱が現れた。ナトリウムイオン電池であることを示す抜き文字がおしゃれだ
パッケージ内容 中身は本体と短い充電用ケーブルとシンプル
端子部分 本体下部に残量を示すLEDインジケーター、USB Type-C端子とUSB Standard-A端子を備えている
残量は半分 新品のDE-C55L-9000BKのバッテリー残量はおよそ半分であった
ボタン 本体左側にあるボタンを押し込むと残量を確認できる。また、自動的に充電されない場合はこちらを押してオンにする
本体上部 上部側面には容量などの記載がある。発表会で説明されていたようにPSEマークはない
サイズ比較 エレコムの既存のモバイルバッテリー「DE-C44-10000BK」(容量1万mAh)とのサイズの比較
厚みの比較 こちらは厚みの比較だ。2倍以上の差がある
質量実測値 重量は実測値で349gだった
重さ比較 先述のDE-C44-10000BKは176gなので、DE-C55L-9000BKの約半分の重さだ
重さ比較 こちらは2016年2月発売の「cheero Power Plus 3 13400mAh DANBOARD version」の重量。1万3400mAhと大容量だし、9年ほど前の製品だが、DE-C55L-9000BKより92gほど軽い

 最大45W出力に対応している、ということは筆者が普段使いしている「ONEXPLAYER 2」の最大消費電力28Wを十分にまかなえる。ONEXPLAYER 2の内蔵バッテリー容量は1万7100mAhで、DE-C55L-9000BKの約2倍だ。電源に接続せず4時間くらいの作業を行えているが、「あとちょっと」というところで残量がゼロになってしまうことがある。せめて1時間でも伸ばせれば……と期待して、作業に使ってみた。

満充電にした DE-C55L-9000BKを満充電にして準備万端
給電されている 午後2時35分に給電が始まった
給電が終わった 午後3時40分に給電が止まった

 作業開始から1時間5分でDE-C55L-9000BKの残量がなくなり、給電が止まった。いつもであれば、ONEXPLAYER 2のバッテリー残量が減ってきたところでDE-C55L-9000BKに登場してもらうので、今回の使い方は通常の逆であるが、それでも「あとちょっと」を実現することが分かる結果になったと思う。

 実は、このバッテリーを持ち歩いた際に、手が滑って40cmほどの高さから落下させてしまったのだが、「燃やそうと思えば燃やせる」「通常の使い方で発火することはありません」という言葉を開発者が発していたのを思い出し、不安感なく持ち歩くことができた。

 今はまだ、現行のモバイルバッテリーに比べて重いし高いので手が伸びないかもしれないが、バッテリーサイクルが5000回であること、安心して持ち運べることなどは何にも代えがたいと感じた。

 なお、初回100台は、エレコムダイレクトショップにおいてクーポンコードを利用することで、通常価格から1000円オフの8980円で購入できる。気になる人はぜひチェックしてほしい。

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